お金に関する知識や理解力、主体的な判断能力を「金融リテラシー(Financial Literacy)」というのに対し、「金融インテリジェンス(Financial Intelligence)」はお金を効果的に管理し、効率的に増やすための資産運用能力を指す。

金融リテラシーを高めるためにお金に関する基礎知識を学び、それを土台に金融インテリジェンスを磨くことで、お金を賢く管理しながら増やせる人になれる。

世界中で新型コロナウイルスによる景気後退が懸念されている今こそ、不況下に負けず富を増やし続けるための手段として、金融インテリジェンスの向上に目を向ける絶好の機会かもしれない。

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(画像=whiteMocca/Shutterstock/ZUU online)

お金は電流のように機能する

不況下でこそ金融インテリジェンスが重要である理由について語る前に、まずはお金の流れる法則について簡単に説明しよう。

「節約して貯蓄しても、思うようにお金が増えない」と、不満に感じている人も少なくないだろう。

世界中でベストセラーとなった「金持ち父さん 貧乏父さん(Rich Dad Poor Dad)」の著者ロバート・キヨサキ氏は、その理由について以下のように説明している。

「お金は電流のように機能するため、常にどこかに移動する必要がある。移動先(投資先)が見つからないと枯渇してしまう」

超低金利時代の近年、銀行に大切に保管しているだけではお金が増えず、インフレで価値が下がる可能性もある。だからと言って、単に投資をすればお金が増えるわけではない。お金を生かし続けるためには、お金がさらに成長できる「場所」へと絶え間なく循環させる必要がある。

長期的な資産運用を可能にする「金融インテリジェンス」

そこで重要になるのが、金融インテリジェンスだ。