2020年5月19日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

ドル下落の材料は色々あるものの、米ドル/円が下がり切れないというのが現状。イメージとしては奇妙な安定といった感じだ。米中は、貿易摩擦に加え、ウイグル人権問題、ファーウェイ、コロナなど、さまざまな衝突が依然継続中。米国の経済が、ここからさらにスローダウンしていくのは明らかだ。失業率なども更に悪化していくだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは106.00~108.00円。このゾーンで揉み合いを続けるとみている。108.00円に近いところは売ってもいいと思っているが、本日19日(火)に限っていえば、107.00円に近いところは買っていった方が良さそうだ。特に107.20円以下は買いで、それを107円台後半で利食い。前述したとおり、現在はドルを積極的に買っていく局面でもないため、流れから言えば引き付けて売りたいが、目先はショートになっているので本日19日(火)は簡単には下がらないという気がしている。ここからの流れは、上記レンジで揉み合いを続けた後、押し目がなくて買えずに待っている本邦機関投資家やGPIFがしびれを切らして買い始め、それによる上昇がみられるかどうかだ。基本レンジ相場なので、戦略としては、欲張らず、こまめにしっかり益出しをしていくのが良さそうだ。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。