2020年5月20日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

あしもとマーケットはリスクオンのモメンタムとなっている。米モデルナ社のコロナウイルスに対するワクチンが有効であるとの報道や、EUが緊急財務相理事会を開催し、コロナ危機に対し、5000億ユーロの復興基金を設立することで合意など、立て続けにポジティブなヘッドラインが散見している。さらに、日銀が臨時の金融政策決定会合を明後日22日(金)に開催すると発表したことを受けて、新たな資金供給期待から昨日19日(火)夜の米ドル/円は一時108円台まで上昇する展開となった。潜在的なダウンサイドリスクがあるものの、短期的にはリスクオンの流れだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

明後日22日(金)の日銀臨時金融政策決定会合までは、資金供給期待を追いかける形になるため、米ドル/円、クロス円は買いからのエントリーを中心に考えている。材料面から判断するとユーロ/円ロングに優位性があり、このモメンタムであれば多少割高とはいえ、短期で買いを回しても面白そうだ。ユーロ/円のチャートの日足一目均衡表を見ると、雲下限が差し掛かる118.30円付近はレジスタンスとしてワークしているようなので、このポイントを上抜けることが出来るかにも注視したい。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。