2020年6月3日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

ロックダウン解除で明るいムードが漂うはずの米国だが、先週後半から全米で抗議デモが拡大し、事態は急転。NYでは夜間外出禁止令が今週一杯継続。西原氏のLA在住の友人によれば、LA郡においては一昨日1日(月)の午後13時から外出禁止令が発令されていた模様。Amazonでは、護身に用いる催涙スプレーの売上が急増。しかし、こうした状況を金融マーケットではなぜかリスクオフとして認識されず、米国株は急騰。S&Pは3日続伸。WTIは4.2%急進。リスクオンでクロス円が急騰。リスクアセットの豪ドル/円は一時、75.75円、豪ドル/米ドルは0.6982ドルまで急騰。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今年の豪ドル円は76.23円、豪ドル/米ドルは0.7021ドルでスタートしているため、ほぼ年初のレベルまで急速に戻してきた。豪ドル/円は3月19日の安値である59.91円から16円近く急騰。中期の株や豪ドル/円の上昇トレンドは変わりないが、豪ドル/円はひとつの節目まで回復しているため、豪ドル絡みは一旦スクエアにして、様子見。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。