2020年6月10日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
明日11日(木)未明、午前3時00分に予定されているFOMCでYCC(イールド・カーブ・コントロール)が議論されるとの思惑から米ドル/円は107.62円付近まで続落している。また、今週に入って米ドル/円のボラティリティが拡大しており、急落についていけなかった参加者の投げ売りも下落を加速させた要因だろう。YCC導入に関してはクラリダFRB副議長を始め複数のFOMCメンバーが既に支持を表明していることもあり、テールリスクではあるが導入の可能性は否定できない。仮にYCCが導入された場合、米10年債利回りが低下して日米の金利差が縮小するため、米ドル/円にとっては下落要因となる。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円のチャートを見ると107.70円~107.80円付近は先月かなりもみ合っていたところなのでテクニカル的にサポートされそうな気もするが、今回のFOMCまでは少し様子を見てみたい。FOMCではYCC導入が焦点の一つだが、マイナス金利や、更なる追加緩和なども可能性は低いが、通過しないとわからないことが多いだけにポジションは傾けにくい。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。