2020年6月15日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週8日(月)、ウォール・ストリート・ジャーナルの電子版が「FOMCでYCC(イールド・カーブ・コントロール)の採用に向け議論開始」と伝えた。実際、FOMCでも「議論開始」と発表しており、米金利はほぼ週を通じて低下、これを受け、米ドル/円は大きく反落、週の後半にかけ106.58円の安値をつけた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は、FRBパウエル議長が明日16日(火)の上院銀行委員会に続き、明後日17日(水)の下院金融委員会で議会証言にのぞむ。こちらでは、当面の金融政策を説明すると共に、議員との質疑に応じる。再度、YCC導入について、広く質問は集中するとみられるが、今後の政策手段の一つとして否定もしないだろう。先週急落した米国株は、一旦やや調整局面入りとなっており、FOMCでのハト派姿勢もあり米金利は低下基調だろう。テクニカル面では、週足でみても、米ドル/円は高値圏より比較的長い陰線を伴って下落しており、続落してもおかしくない。105円台では、大手生命保険会社等からの外債投資に伴う米ドル/円の買いも想定されるが、引き続き米ドル/円の戻りは売り場とみている。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で105.80~108.30円、ユーロ/米ドルで1.1100~1.1400ドル、ユーロ/円で118.50~122.00円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。