2020年6月19日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

今週の米株は大きな動きはない。一方、米株が大きく崩れたわけではないが、ユーロ/円が再び120.00円を割り込んできた。先月からのユーロ/円は、欧州復興基金の設立の話題もあり、マーケットの目線はかなり上がりユーロ/円の上値を攻める展開。 ただ、124.43円を高値に、Black lives matter運動の拡大やボルトン氏の暴露本など、次々とリスクオフ要因が報道され、ユーロ/円はあっさり120.00円を割り込んできた。 豪ドル/円も同じ。豪ドル/米ドルのチャートをチェックすると豪ドル/米ドルはまだ反発する可能性があると思うが、豪ドル/円がまだ上値の重いままの展開。米株が底堅いことで、ユーロ/円、豪ドル/円を筆頭としたクロス円はもっと上値を攻めるのがコンセンサスだったが、総体的にクロス円は上値の重い展開。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は106円台前半に 本邦機関投資家のドル買いが待っているとの噂もあるが、米ドル/円も同様で上値の重い展開。マーケットは近い将来のリスクオフの展開を織り込み始めたのかもしれない。米ドル/円に加え、ユーロ/円の戻り売り。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。