2020年6月23日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円のレンジが膠着している。106.50円も割れなければ、107.50円も突破できずにいる。昨日22日(月)の夜クロス円が上がったのも、他通貨ドルがショートカバーで上がっただけで米ドル/円はアンチェンジなので、掛け算すると他通貨ドルが上がった分だけクロス円が上がったという状況だ。現在は、方向感がはっきりしない米ドル/円の取引をしても仕方がないかもしれないという気になっている。そのため米ドル/円よりも他通貨ドルを引き付けて売りたいという気持ちもある。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは105.85~108.00円。本日23日(火)でいえば、107.20円付近なら売ってもいいかという気がするが、106円台は手を出す必要がないかもしれない。ただ、106円ミドルが割れたら面白いと思っている。というのは、ちょうどその付近には、一目均衡表の雲の下限が位置しており、これを割れば方向感が下方向にはっきりしてくるのではないかと思っているからだ。また、107円台を売り上がってショートの損切りが出て108円手前まで上がった場合、この付近には21日と90日の移動平均線が位置している。よってこの辺りがぶつかるところで、もう一度売っていきたい。全体的な戦略としては、跳ねたところを売りから入る形で臨みたい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。