※本連載は日本でまだ翻訳されていない海外のビジネス書を紹介しています、書籍タイトルは著者による翻訳です

世の中には、コーチと呼ばれる役割が多数存在している。スポーツの世界、会社やビジネスの世界、学びの世界…。

しかし、その全てのコーチが優秀であるかというと、残念ながらそうではない現実もある。

本当に優秀なコーチとはどのような人のことなのか。優秀なコーチはどのように人を導くのか。

優れたコーチに関する全てが詰まった一冊。

Coach to Coach『コーチングをコーチする』
マーティン・ルーニー著
出版社:Wiley
発売日:2020年3月10日
ジャンル:ビジネス書

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書籍概要

Amazon.comによると、この書籍は「誰もが待ち望んだ、感動的なコーチになるための秘訣を学ぶ」ことができる書籍と評されている。

社会には人を指導する立場にある、広義でのコーチがそこかしこに溢れている。この社会に属し、他者と関わって生きている以上、全ての人が何かしらの分野においてコーチ的役割を担っていると言っても良いほどである。

どのような状況であるから、残念ながらコーチの質にも差が生じている。

本当に優れたコーチの元で学ぶことができれば、その分野に対する理解が深まるだけでなく、自らの可能性を広げ、モチベーションを向上させ、パフォーマンスを最大化することができる。しかし、そうでないコーチであれば、結果も自ずと逆となる。

この書籍は、本当に魅力あるコーチになるためにはどうしたら良いのかという、コーチやコーチになる人を対象とした内容で構成されている。

著者は20年以上もの長きにわたり、スポーツやビジネスといった多分野におけるコーチングを実践しており、またその実例の分析を続けている。その何千という実例をもとに生み出された、本当に機能する指導法だけに触れた書籍が、この一冊なのである。

書籍を通し、優れたコーチになる方法、ひいては優れたリーダーとなる方法を学ぶことができる他、次世代のモチベーションを高め、周りの人材の可能性を引き出し、コーチとしての実績を構築するノウハウが、この一冊に詰まっているのだ。

この本をおすすめする読者層

欲を言えば、人とコミュニケーションを取る機会のある全ての人にお勧めしたいところである。

中でも、何かしらの場面において人に指導する立場にある人にとっては、素通りすることは決して得策とは言えない。

本当に価値のある指導を行うことができれば、その利益は指導する相手だけに留まらない。

彼らは高いパフォーマンスを上げ、会社や団体に利益をもたらすであろうし、周りの人材も影響を受け、結果的にコーチをした自分自身の周りの環境のほとんどがその恩恵を受けることになる。

本当に優れたコーチは、方法論を教えるだけではない。相手とその周りの可能性を引き出し、モチベーションを高め、所属するコミュニティ全体の利益につなげることができるのだ。

もちろん、自分自身にも利益は還元される。また、優れたコーチ・優れたリーダーとしての実績や評価も期待できるであろう。

著者について

国際的に活躍するコーチング・フィットネスのエキスパートであり、同時に高い人気を誇るプレゼンテーター・作家という側面も持つ。健康・運動分野における複数の学位を持ち、過去5年連続で健康・フィットネスにおける最も影響力のある人材100名に選出されている。