2020年7月8日10時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日7日(火)の米国株は反落。ナスダックは取引時間中に最高値を更新する局面もあったものの、ナスダックの上昇を牽引してきたAmazonが下げに転じたため、あっさりマイナス圏内に反落。ナスダックは0.9%下落、NYダウは1.5%反落。為替市場はオプションの影響もあるのか、小動き。株安により、クロス円がやや上値の重い展開に。

現在の為替相場の戦略やスタンス

マーケットの話題はブラジルのボルソナロ大統領(65歳)のコロナ感染。検査で陽性が判明したとのこと。同国をのみ込む公衆衛生上の危機は大統領の感染という事態に発展。大統領はCNNブラジルとのライブインタビューで、「私は完全に健康だ」と主張。抗マラリア薬のヒドロキシクロロキンを服用しているともコメント。ブラジルは感染者数が162万人を超え、米国に次ぎ2番目の被害規模に拡大しており、事態が深刻化している。こうした事態の中、株の上昇はかなり限定的になるのではないかと想定。昨年2019年後半のポンド、3月の米ドル/円、ユーロ/米ドル、そして4~5月の豪ドルのように、FX市場もそろそろ再び方向感をだしてほしいところだ。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。