ビットコインは28日、年初来高値である約119万円(CoinMarketCap)を記録した。

26日に心理的節目である1万ドル(約105万円)を突破したビットコインは3日連続で価格が上昇。28日には一時前日比約11%のプラスを記録し、119万円まで急騰した。

記事執筆時点ではやや落ち着きを見せ、約115万円前後と様子見の状態が続いている。

また、ビットコインから派生したビットコインキャッシュや、ビットコインSVも前日比10%以上の上昇を記録している。

ビットコイン
(画像=月刊暗号資産)

今回の上昇には、新型コロナウイルスの世界的大流行による景気への悪影響や、経済悪化を反映したドル安、そして米中の対立激化を背景にビットコインが「退避資産」として選ばれた可能性があると複数の海外メディアが報じた。

また、ビットコインと同時に金(ゴールド)も27日に1オンス・約1943ドルに到達し、2011年に記録した過去最高値約1912ドルを更新。すでに退避資産として確立している金もビットコイン同様に高値を推移している。

株価が下落する中、金だけでなくビットコインも退避資産として投資家たちの間で認知されてきた可能性が高い。

今回のビットコイン急騰を受けて、ビットコインがTwitterのトレンドに入るほど話題となっていることがわかった。

日米で「#ビットコイン」のツイートが価格の急騰ともに増加し、28日にトレンド入りを果たしている。コインチェック事件以降、ポジティブな内容で暗号資産がトレンド入りするのは異例のことであり、それだけ世間の注目度が上がっているのだろう。

アメリカでは新型コロナウイルスの影響による経済刺激策として、近々2回目の給付金も予定されていることが数日前、CNNの報道で明らかになった。

3月下旬には、景気刺激策として国民に給付した1200ドルと同額が大手暗号資産取引所コインベースに前月比400%以上入金されたことを同取引所のCEOが明らかにしている。給付金の使い道として、暗号資産投資が選ばれた格好だ。

今回の給付金の支給は来月開始される見込みだとされ、その給付金の行き先にも注目が集まっている。(提供:月刊暗号資産