2020年8月6日10時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日5日(水)の米ドル/円はNY市場序盤、米7月ADP全国雇用者数が前月比16.7万人増に留まり、市場予想の120.0万人増を大幅に下回ると105.32円前後まで下落した。その後、米7月ISM非製造業景況指数が58.1と、低下予想に反して上昇(前回:57.1、予想:55.0)すると105円台半ばへと持ち直したが、前日終値は超えられなかった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米7月ADP全国雇用者数を受けて明日7日(金)の7月雇用統計も低調な結果になるとの不安がドルの重しになると見られ、米ドル/円は本日6日(木)も上値の重い展開となりそうだ。なお、昨日5日(水)は米7月ISM非製造業景況指数の内訳の雇用指数も42.1と前月(43.1)から悪化した。本日6日(木)の米新規失業保険申請件数も低調となれば7月雇用統計を前にドル安が加速してもおかしくないだろう。ただ、世界的に株価が堅調に推移する中では、ドル売りの対象は円に向かいにくい。足元の市場環境に鑑みれば、ドルを売るなら対ユーロや対豪ドルの方に妙味がありそうだ。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。