先月下旬からスタートした3月決算企業の第1四半期の決算発表もいよいよ終盤で多くの企業が決算発表を終えています。そのため先週は決算を発表する企業も徐々に少なくなり、TOPIX500採用の3月決算銘柄に限ると週後半に決算を発表した企業は10社弱に止まりました。しかし、注目度の高い企業も含まれています。そこで今回はTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に8月13日と14日の決算発表を早速まとめてみました。
そのなかでも決算を受けて株価の上昇が目立ったのが三井化学(4183)で、通期の営業利益の見通しを370億円から420億円へと上方修正したことで決算発表直後に株価が急速に上げ幅を広げ大幅高となっています。また、減益ながら第1四半期の営業利益がコンセンサス予想を上回った富士フイルムホールディングス(4901)や光通信(9435)でも株価が大幅高となっています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。
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