2020年8月18日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

お盆の最中、米ドル/円は107.05円が高値だったが、本邦輸出企業が出していたリーブオーダーが手前しかつかず、結局107.06円から上、108円台も含めて大量に置いたオーダーが空振りに終わってしまった。そして現在は、105円ミドルをトライするような展開のため、本邦輸出企業が焦り気味になっているのだろう。おそらくオーダー価格を切り下げるだけでなく、一部は105円台でも売ってきているように思われる。さらに海外勢の投機筋はそれを見越して売り攻めをしている。ファンダメンタル的に考えても米中関係の悪化を筆頭に売り圧力が加わっていく流れであることは間違いないだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、昨日17日(月)時点では、105.00~107.50円で考えていた。しかし、107円台で売れないまま、ズルズルと下がってきてしまったため、今週の予想レンジを104.80~107.00円に改めたい。戦略的にはドル売り先行で入り、104円台では利食い千人力で確実に買い戻しをしたい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。