昨日の日経は日本の第2四半期の悲惨な年率換算27.8%マイナスのGDPで売りで始まり、0.8%マイナスで引けました。ただ、かろうじて23,000円は守られて引けています。一方、上海/深セン株は2.4%プラスで引けています。PBOCの追加緩和策に期待した買いが入っているものと思われます。香港は1%プラス、オーストラリア株は0.8%ダウン、再ロックダウンが始まったニュージーランドは追加刺激策が打ち出されて事で株価は1.9%の上昇しました。
一方、ヨーロッパでは、英国は金曜日の比較的大きな下げの反動で0.6%上昇しましたが、ドイツ、フランスはどちらも0.2%のプラス、スペインはコロナの再感染の影響が出始めていて0.9%のマイナスとなりました。スイスも0.6%の上げで終了しています。米国もまちまちで、ダウは0.3%マイナス、S&Pは+0.3%、ナスダックは1.0%のプラスで史上最高値更新しています。カナダも0.9%プラスで引けています。
金銀は反騰しています。金は再び2000ドルに近づいてきています。VIX指数(恐怖指数)は変わらずで推移しています。ただ、今後も下値をトライするでしょう。米国の10年金利は0.7%を切ってきましたが、チャート的には上昇トレンドに入っていると思われます。
ドルインデックスはあまり際立った動きではありませんが、続落しています。引け値は92.82でした。今後もドルインデックスがテクニカルに重要な8/3の高値93.99を越えられるかどうか、あるいは8/6の安値92.52のどちらを切っていくか注目です。上値を超えれば、中期的にドルが強くなる可能性が出てきそうです。そしてドルストの中期的な下げになると思われます。逆に下値を更新するとドル円の下げ、ドルストは上昇することになるでしょう。そのドルを動かす注目材料は今週も7月末で期限切れとなった米国のコロナ追加対策法案がまとまるかどうかとコロナ再感染の状況次第です。
金曜日に発表されたCFTCのCOTレポートによればユーロのロングポジションはまだ増え続けています。先々週8/4が180,600枚、今回8/11は199,800枚となりました。ユ-ロはなにかの弾みで急落があるかもしれません。ベーカーヒューズ社の石油リグ稼働数は15年ぶりの低い数であった176から172にさらに減少しました。原油はまだ上がりそうです。今週は、Fed, ECB, RBAの議事要旨が発表になります。また金曜日は各国のPMI速報値が発表されます。イベント、指標で市場は大きく動くかもしれません。(提供:Investing.comより)
著者:杉田 勝