先月下旬からスタートした3月決算企業の第1四半期の決算発表も一部の企業を除いて先々週でほぼ終わりとなりましたが、日本経済新聞の集計によるとこの第1四半期の上場企業の純利益は前年同期に比べて57%減少し大幅な減益となったようです。しかし、このように新型コロナウイルスの感染拡大を受けて厳しい環境となるなかでもこの第1四半期に増益を確保した企業もみられます。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

こうしたなか投資のヒントでは5割以上の二桁増益となった銘柄や5割未満の二桁増益となった銘柄などを取り上げましたが、今回は第1四半期の利益が前年同期に比べて一桁増ながら増益を確保した銘柄をTOPIX500採用の3月決算企業のなかからピックアップしてみました。例えば日本電産(6594)は第1四半期の営業利益が2%近い増益となったほか、ソフトバンク(9434)でも4%余りの営業増益となっています。

第1四半期の利益が一桁増益となった主な3月決算銘柄
(画像=マネックス証券)

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。

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