2020年8月25日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

お盆期間中に実需の売りオーダーが107円台であまりつかず、その流れを汲んで米ドル/円が下がってきており、106円台が重くなりつつある。もし105.10円台を割ってくれば、104円台に突入するだろう。現状のファンダメンタル材料、つまり米国の低金利の長期化や米中対立問題などを考えても、ロングの水準になるのは105円台の前半だと思っている。加えて、欧州もロングが溜まり過ぎており、ユーロ売りの流れになったり、ポンドもブレグジット絡みで、やはりうまくいかないとなって売られることになればなおさら、欧州通貨絡みのクロス円の上値が重くなり、米ドル/円を引っ張る可能性もある。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは104.45~107.00円。戦略的には、106円のミドルから107円にかけて、引き付けての売り場探しをしたく、下がったところ、105円の前半では一旦手仕舞いをしたい。そして、104円台に入った際はすぐに売るにはリスクがあるため、買えるかどうかをしっかり見極めていきたい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。