暗号資産デリバティブのプラットフォーム・Bakktのビットコイン先物の取引量が、日次で設立以来過去最高を記録したことがわかった。暗号資産分析会社「skew.」が発表した。

Backtは、2018年にニューヨーク証券取引所の親会社であるインターコンチネンタル取引所(ICE)が設立。ビットコイン先物オプション取引は2019年12月に開始した。

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(画像=月刊暗号資産)

Backtは先月27日に日次で過去最高取引量である約1億3000万ドルを記録。その後もビットコイン価格の上昇に煽られ、25日に約1億4700万ドルを記録した形だ。

ビットコインの先物市場は全体としてビットコインの価格が11,000ドルを超えた後、大きく成長している。

Backtの社長であるAdam White(アダム・ホワイト)氏は、先月からの暗号資産相場の好調を受け「機関投資家の関心の高まりが、最近のBakktのビットコイン先物の取引量急増を後押ししている」と米CoinDeskに語った。

また「市場が成長するにつれ、より多くの伝統的な機関投資家が暗号資産の保有と取引に抵抗がなくなってきており、Bakktの市場シェアの増加がそれを証明している」と述べた。

Adam White氏はビットコイン先物取引の展望として「暗号資産市場は規制が敷かれ、現物引き渡しのビットコインの将来はリスクヘッジ、投資のために提供されることになるだろう」と語った。

これまでBacktは、事業の第1段階としてビットコイン先物取引とビットコインオプション取引に注力してきた。先物取引は順調に伸びているが、オプション取引は苦戦しているのが現状だ。

Backtは今年3月に3億ドルの資金調達に成功し、新たな事業展開を計画している。

今後は、暗号資産取引やアプリでの決済、ゲームトークンの発行などデジタルアセットを使った新たな第2段階の事業に動き始めている。特に、Backtの決済アプリ「Bakkt Cash」は、米スターバックスと提携してベータ版がすでにテストされており、年内にはローンチされると見られている。(提供:月刊暗号資産