7月下旬からスタートした3月決算企業の第1四半期の決算発表も一部の企業を除いて8月中旬でほぼ終わりとなりましたが、日本経済新聞の集計によると第1四半期の上場企業の純利益は前年同期に比べて57%減少し大幅な減益となったようです。しかし、こうしたなかでも通期の業績予想が増益となっている企業も少なからずあります。そこで今回は増益予想を発表した企業のなかから増益達成に向けて順調なスタートを切った銘柄を取り上げてみました。
具体的には通期の営業利益の見通しが増益予想となっているTOPIX500採用の3月決算銘柄のなかから上期会社予想に対する第1四半期実績の進捗率が50%以上となったものをピックアップしてみました。例えばSGホールディングス(9143)では上期の営業利益の会社予想に対する第1四半期実績の進捗率が64.5%となり、通期の見通しを上方修正したことから決算発表翌日に株価が急伸しています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。
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