「パックマン」などの人気ゲームで有名な米ゲーム会社「アタリ」が、独自トークンの一般発売を明らかにした。米大手暗号資産取引所「Bitcoin.com」で11月上旬に取り扱いが開始される。1日、Bitcoin.comが公式サイトで発表した。

詳細な日時は近日中に発表されるが、すでに3月にIEO形式でプライベートセールが行われている。

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(画像=月刊暗号資産)

IEOとは、企業がトークンの販売を取引所に委ねるもので、取引所は当該トークンの販売後に新規上場を行う仕組みとなる。

アタリは2018年からテレビゲーム業界を牽引するトークン作成を計画し、アタリブランドを中心としたブロックチェーンベースのエコシステムの構築を目指してきた。

具体的には、ゲームで使用されるアイテムなどバーチャルな世界で作られた資産を分散型方式で取引し、収益化できる最大のプラットフォーム開発を企業のミッションとしているという。トークンは価値の保存手段はもとより、資産価値が認められるゲームのアイテムの交換等に、標準的な方法として使用されることを想定して発行を手がけるという。

アタリのトークンはビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ビットコインキャッシュを利用して購入できるという。

アタリグループは最近、ブロックチェーンイニシアティブ(主導権)のエコシステム全体でアタリ・トークンの採用やユースケースを段階的に発展させるために、多くの企業と提携を進めてきた。

最初のユースケースは、アタリグループが既に活動している分野で、暗号資産を使用したカジノ、テレビゲーム、ブロックチェーンゲームなどだ。

今回の発表にあたりアタリのCEO、チェスネ氏は「Bitcoin.comと提携することは、アタリにとって自然な選択でした」と述べた。

一方、Bitcoin.comのCEOであるチャドリー氏は、「我が社では、新たな地平線へと枝分かれするエコシステムを常に構築しており、特に現在進めているIEOプラットフォームの立ち上げに伴い、より広いエコシステムを構築しています」と語った。

チャドリー氏はさらに、「アタリがトークンの成長を加速させるためにBitcoin.comのプラットフォームを行うことを嬉しく思います。長年の経験と豊富なリソース、そして我々が誇るコミュニティを活用して、アタリ社のトークンを効果的に成功させることを目指しています」と抱負を述べた。(提供:月刊暗号資産