2020年10月14日13時時点に井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

ポンド相場は英国・EU双方の当局者の発言に反応する展開が続いている。先週末に双方の交渉官から合意への期待感が高まる発言が伝わると、ポンド買いが強まり英ポンド/米ドルは1.3040ドル付近まで上昇した。しかし、昨日13日(火)は「合意なき離脱」への警戒感が強まる発言が飛び出したことで、一転ポンド安が進行するなど神経質な展開だ。一方、米大統領選は残り3週間を切ったが、引き続きバイデン氏優勢に変わりはない。ここにきて追加景気刺激策を巡るトランプ米大統領の発言にも米ドル/円の反応は鈍いようだ。また、今週に入り、中国人民銀行が一部の為替フォーワード取引の準備金をゼロに引き下げると発表したことで、対米ドルで人民元が下落している。中国関連のヘッドラインに敏感に反応する豪ドルは利下げ観測も依然強く、上値が重くなっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ジョンソン英首相が設定したEUとの交渉期限である明日10月15日(木)を目前に控え、想定できるシナリオは大きく分けて「合意あり離脱」、「交渉の継続」、「合意なき離脱」の3つが想定される。「合意あり離脱」となれば、EU離脱の不透明感が払しょくされ瞬間的に急騰するだろう。また、「交渉の継続」となった場合でも、交渉決裂が回避されたことで安心感からポンドが買われそうだ。一方、リスクシナリオとしては、争点である漁業権などで合意できずに交渉が決裂する「合意なき離脱」だ。このシナリオに進んだ場合、ポンドは大暴落するため、テールリスクとは言え警戒は怠れない。双方への打撃が大きい「合意なき離脱」は回避されるとの見通しが依然強いが、ぎりぎりまで合意へのタフな交渉は続くだろう。週末に向けてはリスクポジションを減らしながら、イベント通過後のチャンスを探るスタンスで臨みたい。米ドル/円は引き続き104.50~106.50円のレンジ内で次のテーマを探る時間帯が続く。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。