インターネット取引をはじめ、IPOも扱うSBI証券が、2020年10月19日に不動産仲介業務を開始すると発表しました。2020年に入り、業務提携や買収をして事業拡大しているSBI証券。なぜ、不動産仲介業務をスタートさせたのでしょうか。
取引先経営者等がターゲット
SBI証券では、ホールセールビジネスとリテールビジネスの両方を展開しています。今回新たにはじめた不動産仲介業務は、ホールセールビジネスにおける取引先の経営者等がターゲットだといいます。
富裕層の顧客に対して、資産運用支援・事業支援に加えて不動産も支援することで、資産のポートフォリオ全体を把握し、オーダーメイドのコンサルティングを提供したい狙いがあるようです。
SBI証券の不動産仲介業務スタートでこんな相談もできるように
SBI証券の不動産仲介業務がスタートしたことで、富裕層の顧客は次のような相談ができるようになるでしょう。
- 物件の売買について
- 遊休不動産を活用したい
- 相続対策として不動産を活用したい
- 事務所の設置・移転など
金融資産の運用に加えて、これら不動産に関する相談もできるようになれば、富裕層の強力なパートナーになれそうです。
withコロナ時代の不動産投資
コロナによって人の移動が少なくなった今、従来通りの不動産投資を続けるのはもしかすると難しいかもしれません。商業施設や宿泊施設は軒並み賃料を落としており、この先もしばらく続くと考えられます。
一方、物量施設(倉庫)は上昇傾向にあります。これはECサイトの活発化を見込んで、多くの投資家が物流施設に注目した結果のようです。
賃貸住宅に関しては、商業施設やホテルとは異なり生活をしている以上借り手側は退去が困難であることから、賃料に大きな影響は見られませんでした。
ただ、これから賃貸住宅を持ちたいのなら「どこに賃貸住宅を建てるか・どこの賃貸住宅を買うか」をよく考える必要があるでしょう。完全リモートワーク体制に切り替える企業もあり、これまでの都心一択から、移住先として人気の地方も選択肢に入れたほうがよいかもしれません。
不動産は古くからある人気の投資先
毎月賃料による収入を得られる不動産は、人気の投資先です。景気の動向によって売買価格の乱高下が起こることもありますが、賃貸では比較的安定した収入を得られます。コロナによって、ホテルや商業施設の価値は下がりましたが、倉庫やオフィスの需要はまだまだありそうです。(提供:YANUSY)
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