経験がない仕事にも果敢に踏み出そう!

安倍政権が女性活躍推進を掲げてから、今年で8年目。今後、女性のチャンスはさらに広がるでしょう。上場企業には、最低一人、女性を役員に入れることが求められていますし、医療や福祉など、女性が不可欠な業界も重要性を増しています。

私の周りでも、大企業から「学び直し」を経て大学教員になった人、ヘッドハンティングでベンチャー企業の役員になった人、起業する人など、50代女性の転職が明らかに増えています。

NPOで社会貢献を始める、地方に移住してスローライフを楽しみながらマイペースで仕事をするなど、収入にこだわらず、やりがい重視で働く選択肢もあります。働き方の多様化により、選択の幅は大きく広がっています。

いずれの場合も、大事なのは尻込みしないことです。経験したことがない仕事のオファーを受けたときでも、「できないかも」などと考えず、引き受けましょう。未知の領域に一歩踏み出すと、新たな経験とスキルを積むことができ、さらにその先の選択肢が多くなります。

チャレンジ精神を持って、果敢に、着実に。これから始まるキャリアと人生を、ぜひ実り豊かなものにしてください。

麓幸子(作家・ジャーナリスト/元『日経ウーマン』編集長)
(『THE21オンライン』2020年10月12日 公開)

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