中国A株投資の王道とは

「中国A株のおススメ銘柄は何ですか?」――。2014年にストックコネクト(中国・香港間の相互取引)がスタートしてから6年余り。常に聞かれ、頭を悩ませる質問である。そんな時は基本に立ち返る。「大型株と著名企業株」。我々が取引開始当初から一貫してうたってきた投資戦略だ。


香港証券取引所がまとめた今年のストックコネクト経由のA株売買代金(11月末まで)を見ると、上位には“大御所銘柄”が並ぶ。 上海A株では、貴州茅台酒中国平安保険が4年連続で“ワン・ツーフィニッシュ”。 中国旅遊集団中免は18年の8位、19年の9位から、今年は3位にランクアップした。江蘇恒瑞医薬招商銀行は17年以降、毎年5位以内をキープ中。 安定感で言えば、内蒙古伊利実業集団もトップ10入りを続けている。太陽光エネルギーで注目を集める隆基緑能科技が7位に入るなど、旬な銘柄の活躍も目立った。 深センA株では、宜賓五糧液が2連覇。 何だかんだ言って白酒は強い(度数も株価も)。珠海格力電器は3年連続の2位。ライバルの美的集団は、外国人投資家の保有比率規制の上限(28%)に達して1月から11月まで買い注文が停止され、圏外となった。

2020年 ストックコネクト経由のA株売買代金

東洋証券
(出所)HKEx資料などより東洋証券作成 ※売買代金は年初~11月末、騰落率は年初~12/25まで

一方、3位の寧徳時代新能源科技(CATL)など創業板上場の3銘柄がランクイン。 また、AirPods効果で立訊精密工業(ラックスシェア)が19年の8位から今年は4位に上昇した。監視カメラの杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)は、17年と18年は首位だったが、19年は4位、今年は9位にダウン。米中対立のあおりを受けた結果かもしれない。 商いが多い銘柄の株価も概ね堅調だ。中免隆基、五糧液、CATLなどの株価は年初比で2倍超になった(12/25時点)。 必ずしも全ての銘柄が急上昇するわけではないが、急落するケースも少ない。 個別株で安定収益を求める投資家は、このランキングを参考に自分なりのポートフォリオを作ってみるのも一考だろう。 ただ、金融やセメント株など“オールド銘柄”のパフォーマンスは芳しくないこともある。

大型株中心の投資戦略は、旬な銘柄を求める投資家には物足りないかもしれない。 ただ、銘柄発掘のために日々のニュースや株価の動き、さらには微信(WeChat)などのSNS情報(口コミなど)をウォッチし、現地投資家の投資動向を常に把握するのは困難を伴う(もちろん中国語必須)。 新しい銘柄も良いが、迷ったときは王道に戻る。 中国株投資の鉄則として覚えておきたい。


奥山要一郎(おくやま・よういちろう)
東洋証券 上海駐在員事務所 所長
2007年入社。本社シニアストラテジスト等を経て、2015年より現職。
中国現地で株式動向のウォッチや上場企業取材などを行い、中国株情報の発信・レポート執筆を手がける。


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