人口わずか700人、過疎化が進む村が変貌を遂げ話題を呼んでいます。東京都心から車で約2時間の位置にある山梨県小菅村は、人口減少に伴い増える空き家を観光に活用するため、これまでにない驚くべき方法を取りました。
コロナ禍でも大きな話題に
古民家再生による地方創生を手掛ける株式会社EDGEが、山梨県小菅村の共同事業として取り組み、2019年8月にオープンさせた分散型ホテル「NIPPONIA小菅 源流の村」。
面積のほとんどが森林という自然豊かなこの村は、過疎化とそれにともなう空き家問題を解消するため、古民家をホテルにリノベーションし、村全体をホテルに変えてしまいました。
築150年の邸宅「大家」に泊まる
この事業の第一弾としてオープンした宿泊施設「大家」は、かつて豪農が暮らしていた大邸宅をリノベーションしたものです。古き良き日本を感じられる広い庭園を通り建物に一歩足を踏み入れると、そこに広がるのは和とモダンが融合した空間です。
大家には客室が4つありますが、定員は各室2名と宿泊できる人数が限られているため、宿泊中は静かなひとときを過ごせるでしょう。
大家にはレストランも備えられており、村の恵みを中心とした料理が提供されます。メニューは2週間ごとに変わるため、年に何度訪れても異なるおいしさを楽しめるのも特徴です。
「崖の家」に泊まる
崖の家は2020年8月にオープンした新棟です。こちらも崖のふちに建っていた築100年を超える古民家をリノベーションしたもので、村で採れた野菜などを使って自炊もできる施設となっています。
おしゃれなキッチンを家族で囲んで、村の自然を楽しみながら家族団らんの時間を過ごすこともできます。こちらは1軒屋タイプなので、子どもを連れての宿泊でも騒音を気にせずに済みそうです。
崖の家と呼ばれる棟は2つあり、1つは40平米で定員2名、もう1つは70平米で店員4名。大家には小学生以下の子どもは宿泊できませんが、崖の家なら子ども連れでも大丈夫です。
村人みんなでおもてなしをしてくれる特別なホテル
このホテルに宿泊すると、村で暮らす多くの人と接しサービスを受けられます。ホテルの番頭もコンシェルジュも、シェフにドライバー、庭の管理をする人も村人です。そのほか、散歩ガイド、収穫体験をさせてくれる農家、建築家、それにご近所さんも出迎えてくれます。
受け入れ人数が少なく、大自然の中でゆったりとできる「NIPPONIA小菅 源流の村」は、Withコロナの時代に合った分散型ホテルでした。(提供:YANUSY)
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