憧れの高級車を手に入れたのち、盗難の被害にあってしまうことがあります。国内では年間7,000台以上の自動車が盗難されており、自動車の盗難は決して他人事ではありません。愛車を盗難の被害から守るためにも、知っておきたい「盗まれやすい高級車ランキング」を紹介します。

盗まれやすい高級車はコレだった

盗まれやすい高級車ランキング
(画像=gmstockstudio/stock.adobe.com)

2003年の6万4,223件をピークに、国内での自動車の盗難件数は減少しています。とはいえ、2020年の年間盗難件数は7,143件と多くの自動車が被害にあっている状況です。

盗難される自動車は高級車が多く、被害額も高額になりがちです。一般社団法人日本損害保険協会が実施した「第21回自動車盗難事故実態調査」の車名別盗難状況を見ると、どの自動車の被害が多いのかが分かります。

2020年 車名別盗難状況(車両本体の盗難)

ランキング車名
1位ランドクルーザー
2位プリウス
3位レクサス(LX)
4位アルファード
5位レクサス(LS)
6位ヴェルファイヤ
7位レクサス(RX)
7位ハイエース
9位ヴェゼル
10位レクサス(GS)

参考:車名別盗難状況―車両本体盗難(一般社団法人日本損害保険協会「第21回自動車盗難事故 実態調査)

2020年にもっとも多く盗難されたのはトヨタのランドクルーザーでした。2位以下のランキングを見ても圧倒的にトヨタの高級車が多く、特にレクサスが目立ちます。

ランドクルーザーは新車で購入すると本体価格だけでも約700万円、レクサスにおいては1,200万円を超えるグレードもあります。

近年人気のプリウスもランキングに入っている点は見過ごせません。プリウスは一般にも手に入れやすい、比較的大衆車よりの自動車です。流通台数が多い分盗難件数も多いのかもしれませんが、自動車の盗難は決して他人事ではないのです。

なぜトヨタ車がこれほど盗まれるのか

ランキングを見ると、10車種のうちなんと9車種がトヨタ車でした。

約70年の歴史を持つトヨタのランドクルーザーは、国内だけでなく海外でも人気の車種です。レクサスは国内外に向けトヨタが展開している高級車ブランドの名称で、海外のセレブにも人気を博しています。

これら海外にも人気の高級車は、盗難された後海外に密輸出されている可能性が高いといいます。

トヨタ車が盗難のターゲットにされてしまいがちなのは、トヨタが「世界にも認められるブランド」となっているからでしょう。特にランドクルーザーは、どのような環境下でも走行できる高い性能と耐久性を持ち合わせた高級車です。

トヨタ車は海外の中古市場でも需要が高く、「売れやすい」ために狙われてしまいがちなようです。

人気の高級車種を盗まれないために

せっかく手に入れた愛車を盗難されないよう日ごろから盗難防止対策をとりましょう。

警視庁では、自動車の盗難防止対策として車から降りる際は短時間でも施錠する、盗難防止機器を活用する、防犯設備が整った駐車場を利用するなどの方法を呼びかけています。万が一盗難の被害にあったときでも大きな損失とならないように、自動車保険の車両保険に加入するのも手です。

車を購入する際には、盗難防止対策もあわせて考えるようにしましょう。(提供:YANUSY

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