日経平均   29,562.93 円 △ 57.00 円
≪東証一部≫
売買高    13億2,435万株
売買代金  2兆8828億6400万円
値上り銘柄数 948 銘柄
値下り銘柄数 1,152 銘柄
騰落レシオ(25日) 124.51 %
為替 1ドル=104.55 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

上がりそうで上がらず、下がりそうで下がらず

米国株はまちまちとなり、上値の重い展開となったことから日本市場も売り先行となった。ただ、買われすぎ銘柄も案外値持ちが良く、決算発表が期待されるものや好決算を発表した銘柄が買われ寄り付きの売りが一巡となった後は底堅い展開となり、値持ちの良さから買戻しもあって小幅高となった。

昼の時間帯も特に動きは見られず、後場に入ると再度手仕舞い売りに押される展開となったが、売り急ぐ動きもなく、方向感に乏しい展開となった。戻りかけて日経平均が29,500円を超えると売られ、割り込むと買われ、上がりそうで上がらず、下がりそうで下がらない感じだった。持高調整の売り買いが中心と思われ、結局最後まで方向感は見られなかったが最後の最後で買いが入り、高値引けとなった。

小型銘柄は売られたものが買われるというような展開となった。東証マザーズ指数は大幅高となり、二部株指数や日経ジャスダック平均も堅調だった。先物はまとまった売り買いも少なく、しっかりと方向付けるような売り買いも見られなかった。オプションSQ(特別清算指数)算出に絡むヘッジなども少なかったようで、最後まで方向感に乏しい展開だった。

指数に影響の大きな銘柄などを中心に本当に買うに買えず、売るに売れずという雰囲気で、上がりそうで上がらず、下がりそうで下がらず、方向感に乏しい展開となった。昨日も同様な展開だったが、飛び石連休の谷間となる金曜日のオプションSQ(特別清算指数)算出が終われば手仕舞い売りも嵩んでくるのではないかと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
高値引けとなったが、単純に持高調整とみられ、「毛抜き天井」となったのではないかと思われる。

☆ あれやこれやと一言 ☆

買われすぎ感が強い銘柄も上値が重いからと言って売り急ぐことにならなかった。さらに上値を買い上がる材料もなく、上値の重さを嫌気して売りが出て来るかと思ったが、あえてここで売る必要もないということなのだろうか。

オプションSQ(特別清算指数)算出に絡む買いなどが鳴りを潜め、腰の据わった買いも見られないが、目先の上昇を期待して買いが入るということなのだろう。加えて、空売りの買戻しもあって下がらないから買うということになっているようだ。

金曜日は飛び石連休の谷間なのだが、特にそういうことが意識されるということでもなく、単純にオプションSQが終わって、決算発表も出揃ってということでの手仕舞い売りも嵩んでくるのではないかと思う。

買い気が強く少し下がればすかさず買いが入るという状況だが、特に理由のないなかで買われたり売られたりということが多く、いったん方向が出るまでは保ち合いが続き、方向が出たら大きく動くということなのだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。