日経平均   28,966.01 円 ▼ 1,202.26 円
≪東証一部≫
売買高    16億8,876万株
売買代金  3兆6212億8600万円
値上り銘柄数 1,385 銘柄
値下り銘柄数 708 銘柄
騰落レシオ(25日) 112.77 %
為替 1ドル=105.90 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

買われすぎの修正や月末の手仕舞い売りに押されて大暴落

米国株が大幅下落となったことを受けて売り先行となり、寄り付きの売りが一巡となった後も冴えない展開が続いた。その後戻りかけても戻りは鈍く、今度は29,500円を上値として小動きとなった。全く戻る気配も見られず、大幅安水準での保ち合いで前場の取引を終えた。

昼の時間帯は動きは見られず、後場に入ると上値の重さが嫌気されるとじりじりと値を下げ引けを意識する時間帯にいったん戻りかけたものの売り直されて最後はまとまった売りも出て、29,000円を割り込んで安値引けとなった。買われすぎ銘柄の修正や金融政策の変化を懸念した面もあり大きな下げとなった。

小型銘柄もも手仕舞い売りに押されるものが大きく売られるものが多くなった。東証マザーズ指数や二部株指数、日経ジャスダック平均は大幅安となった。先物はまとまった売りが断続的に見られ、指数を大きく下押す要因となった。買戻しを急ぐこともなく、上がれば売りという雰囲気だった。

動いた方につくというパターンが続いている。来週の「月初の買い」は期待されるものの、金融政策の変更なども懸念材料となって売り急ぐことになったものと思われる。結局は買われすぎの修正が始まったということだろう。ここからさらに空売りが積みあ上がらなければ今度は30,000円まで到達しないということもありそうだ。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
さすがに一気にここまで下落となるとは思わなかったが、25日移動平均線や基準線を一気に割り込んできた。かろうじて遅行スパンがローソク足にサポートされているような感じだが、月初の買いが入らないと一気に75日移動平均線までの調整もありそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

思った以上に大きな下落となった。その割にはファーストリテイリングなど買われすぎ銘柄も下げは大きかったがまだ下げ足りない感じだ。買われすぎ銘柄だけでなく指数先行で売られたが、ここから売りの選別がみられるのか、空売りの買戻し入るのかが注目される。

これまでは月末に大きく売られた後は月初の買いで戻すというケースが多かったが、果たして今度はどうなるかということになる。来週初めから戻さないと今度は先物やオプションの3月SQ(特別清算指数)算出への思惑などが早めに出て来る可能性もあり、さらに下げるということもありそうだ。

一方、ここで空売りが積み上がり、月初の買いで指数が大きく反発となると押し目とばかりに買い急ぐ動きも出てくるだろう。指数に影響の大きな買われすぎ銘柄に空売りが積み上がるかどうかが注目される。

バブルが弾けたという見方もできそうだ。ここから正念場であり、買われすぎのファーストリテイリングなどが下値の節目である移動平均線などを下回るようなことがあれば、株価バブルが崩壊となる可能性もあるだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。