日経平均   29,663.50 円 △ 697.49 円
≪東証一部≫
売買高    12億5,001万株
売買代金  2兆4773億0900万円
値上り銘柄数 1,931 銘柄
値下り銘柄数 230 銘柄
騰落レシオ(25日) 107.34 %
為替 1ドル=106.55 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

週末の大幅下落の反動や月初の買いが入り大幅高

週末の米国株はまとまちだったが、ここまで売られていたハイテク銘柄などが下げ渋りとなったこともあり、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物は堅調だった。先週末の大幅下落の反動もあり、日銀のETF(上場投資信託)買いがみられたことも好材料とされて大きく買い先行となったあとも値持ちの良い展開となった。

昼の時間帯も特に手仕舞い売りが嵩むでもなく堅調な地合いとなり、後場に入るとさすがに上値も重いものの売り急ぐということもなく、方向感に乏しく指数は小動きだった。引けを意識する時間帯からは買戻しを急ぐ動きが見られ、指数が押しあげられ、結局は高値圏での引けとなった。

小型銘柄も総じて堅調ながらも上値の重い展開となった。東証マザーズ指数、二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って堅調だったが、上げ幅限定的となった。先物もまとまった売り買いが入るということでもなく、どちらか大きく動いた方に動くという構えは見られるものの動きは見られず最後は手仕舞い売りに押される展開となった。

先週末の大幅下落の反動に加え、月初の買いも見られて大幅反発となった。ただ、寄り付きからの買いが一巡となるとさらに上値を買い上がる動きもなく、手仕舞い売りもあって上値が重くなった。空売りが積み上がっていればさらに上値も期待されるが、手仕舞い売りが主体だったということになれば、買戻し一巡ということで売り直されるだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
先週末の大きな陰線のなかで孕み足となった。孕みは放れに付けということなので、先週末の高値と安値をどちらに抜けるかということで方向が決まることになるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

思った以上に戻したという感じだが、やはり、想定したよりも上がるにしても下がるにしても一段違うということだ。それだけ、その日の動きを見て動くという人が想像以上に多いということであり、案外参加者が多くなっているのかもしれない。

特に、昨年3月暴落から参加したような人は「下がれば買い」ということを行っていると常に利益が出たということになるのだから、今回も絶好のチャンスということで買いが入ったということだろう。ただ、ここの買いが塩漬けとなり始めると今度は下がっても買いが入らず戻り売りが優勢となるだろう。

日経平均が3万円を超えてからの動きがさらに注目されるし、ここで空売りが積み上がってこなければ3万円をつけないかもしれない。3万円を付けないとなったところで、空売りが積み上がれば3万円を再度抜けることになるのだろう。

つまり、目先の需給だけで当面は右往左往することになりそうだ。米国の経済指標の発表に振らされて方向が決まるということもあるのだろうし、当面は先週末の高値と安値をどちらに抜けるかが大いに注目される。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。