日経平均   28,864.32 円 ▼ 65.79 円
≪東証一部≫
売買高    14億3,043万株
売買代金  3兆1752億0300万円
値上り銘柄数 1,352 銘柄
値下り銘柄数 753 銘柄
騰落レシオ(25日) 107.13 %
為替 1ドル=108.11 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

一時大きく下げるも買戻しも入り下げ渋り

米国株が大幅安となったことを受けて売り先行となった。寄り付きの売りが一巡となった後も買いが入らず下値を試す展開となった。改めて売り材料が出たというよりは引き続き買われすぎ銘柄の修正安で下がるから売るという動きで指数は下値を試す動きになった。

昼の時間帯は後場からの日銀買いも期待されて買戻しが入り、後場は買戻しが優勢で指数は下げ渋りとなった。引けを意識する時間帯からも目先筋の買戻しが入り、寄り付きの値段を超えて高値圏での引けとなった。それでも週末の持高調整に過ぎず、相変わらず腰の据わった買いは見られなかった。

小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く総じて軟調だった。東証マザーズ指数、二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って軟調だった。先物はまとまった売り買いが散発的に見られて指数を押し上げる場面もあったが、はっきりと方向感が出るということでもなかった。

再度大きく下落する場面も見られ、買われすぎ銘柄の修正安が続いている。少なくとも積極的に買い上がる材料もなく、買戻しが入り難くなったものから売り急ぐ動きとなった。3月決算月ということでまだまだ手仕舞い売りが嵩むと思われ、空売りが積み上がらなければ冴えない展開が続くのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均 雲や75日移動平均線を意識する水準から戻し、下ヒゲ線となったが、出来高が今一つできておらず、底入れとはなり難いと思う。再度雲や75日移動平均線まで下がることもあるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

強気な見方も薄れてきているようだ。米国では買われすぎ銘柄の修正安が進んでおり、金利上昇要因がみられるたびに売られるということになりそうだ。日本の金利がすぐに上昇するとは思われないが、日銀のETF(上場投資信託)買いにも変化がみられるように、明らかに相場は変わったということだろう。

昨年3月のように決算月ということで高値圏にある銘柄ほど売りが出やすいということになる。空売りの買戻しで押し上げられた株価は空売りがなくなると途端に手仕舞い売りに押されることになるのだろう。

節分天井彼岸底という雰囲気も出てきており、まだまだ下落が続く可能性が高い。手仕舞い売りと買戻しが交錯しながら買われすぎ銘柄の修正安が続くということだろう。

今日はとりあえず下げ渋りとなったが、少なくとも買われすぎ銘柄を再度積極的に買い上がるという材料もなく、逆に米国株安の要因となっている金利上昇がみられると日本株もさらに下値を試すことになりそうだ。当面は28,000円あたりでは下げ渋るのだろうが、上値は29,500円あたりまでが戻りの限界なのかもしれない。

詳しくは無料メルマガをご覧ください。
https://s-pyxis.com

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

本日の「朝一番!」動画
 → https://youtu.be/H2lPvo1wQ5I

朝のライブ配信 -今日の相場見通し-  (8:35開始です、この時間以外でも見られます。)
 → https://youtu.be/p1viGyTZ3j8

昼のライブ配信 -お昼の相場見通し-  (12:20開始です、この時間以外でも見られます。)
 → https://youtu.be/Lj7FTA59400

夕方のライブ配信 -明日の相場見通し-  (原則として16:00開始です、この時間以外でも見られます。)
 → https://youtu.be/gpMhdCJDqnk

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。