日経平均   28,743.25 円 ▼ 121.07 円
≪東証一部≫
売買高    15億1,102万株
売買代金  2兆9862億6000万円
値上り銘柄数 1,211 銘柄
値下り銘柄数 889 銘柄
騰落レシオ(25日) 109.60 %
為替 1ドル=108.11 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

週末の米国株が大幅高で買い先行も手仕舞い売りに押されて冴えない展開

週末の米国株が大幅高となったことから買い先行となった。ただ、上値を買い上がる材料には乏しく、買われすぎ銘柄を中心に手仕舞い売りを急ぐ動きもあってじりじりと下げ、全くかいが入らないような状況から前引けにかけて売り急ぐ動きとなった。

昼の時間帯も手仕舞い売りに押され、後場に入ると一段安となり、軟調な展開となった。その後も下げ幅を広げ買い気に乏しい中で冴えない展開が続いた。さすがに買戻しも入り、売り急ぐ動きもなかったことで大きく下落することはなかった。買い気に乏しい中で売り一巡となった感もあり、指数は冴えない展開ながらも下げ渋りとなった。

小型銘柄も冴えないものが多く、東証マザーズ指数は大幅安となった。二部株指数は軟調で日経ジャスダック平均は横ばいとなった。先物はまとまった売りが散発的にみられて指数を下押すこともあったが、特に売り急ぐということでもなく、大きく方向感が出るということでもなかった。

買われすぎの修正が続いているという感じだ。売り急ぐというよりは押し目買い意欲も強いのだろうが、買っても上がらないというような雰囲気になってきているのではないかと思う。先物・オプションのSQ(特別清算指数)算出を控えて手仕舞い売りも嵩んできそうで、いったん下値を試す動きになるのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
25日移動平均線や基準線に上値を押さえられた形となっている。下ヒゲ線の後の大きな陰線ということでいったん下値を試すことになるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

3月期末の手仕舞い売りが引き続き指数を下押している。日経平均に影響が大きな銘柄が指数を下押しており、まさにここまで上昇したものの反動という感じだ。バブルが弾けたという見方もあるが、ひとまずは手仕舞い売りが止まるまでということだろう。

ここまで日経平均を押し上げた銘柄が今度は逆に日経平均を下押している。業績面から買われ過ぎ感が強いので、なかなか下げ止まらないということだろう。決算月ということで下支えとなるような資金も入り難く、下値を試す動きが続きそうだ。

いったん上値の重さが気になると今度は売り場探しということで少し上がれば売られるということもありそうだ。ここからさらに空売りが積み上がるのかどうかが大いに注目される。

ここで空売りが積み上がるようであれば、案外値持ちの良い展開から切り返しそうだ。ただ、日経平均が3万円を超えてさらに上値を試すということはないだろう。逆に空売りが積み上がらなければまだまだ手仕舞い売りに押される展開となるのだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。