日経平均   29,211.64 円 △ 175.08 円
≪東証一部≫
売買高    13億7,793万株
売買代金  2兆8692億0400万円
値上り銘柄数 1,558 銘柄
値下り銘柄数 570 銘柄
騰落レシオ(25日) 117.34 %
為替 1ドル=108.78 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

買われすぎ銘柄の反発で堅調

米国株はまちまちで日本市場も堅調ながらも上値の重い始まりとなった。ただ、明日の先物・オプションのSQ(特別清算指数)算出を控えての持高調整の買戻しなどもあって、指数に影響の大きな銘柄がらが買われ堅調な展開となった。上値が重くなっては売られたが、そうして売られたところでは買戻しも入るという状況だった。

昼の時間帯も堅調な地合いが続いたが、後場に入るといったん手仕舞い売りに上げ幅縮小となった。それでも大きく下がるということでもなく、買われすぎ銘柄の修正安が一服となった感じで指数を押し上げ堅調な展開となった。引けを意識する時間帯には買戻しを急ぐ動きもあって指数が押しあげられ高値圏での引けとなった。

小型銘柄も買い直されるものが多く総じて堅調だった。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調だった。先物はまとまった売り買いも乗り換え商いが中心で方向感を持って買い上がるということもなかった。結局は持高調整の売り買いが中心となって方向感を出すこともなかった。

買われすぎ銘柄の調整一服ということで堅調だたったが、明日のSQを控えての持高調整と見られ、明日のSQ後の動きが注目される。米国市場でも引き続き買われすぎ銘柄に関しては戻れば売りというスタンスであり、日本でも同様に上値の重い展開が続くと思われる。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
堅調だが方向感に乏しく、25日移動平均線や基準線を抜けるような勢いが見られない。再度下値を試すことになるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

さすがにファーストリテイリングやエムスリーなどが反発となった。ただ、何か材料があって買い直されているわけでもなく、相場全体のセンチメントが変わったということでもなく、あくまでも明日のSQを控えての持高調整に過ぎないということだろう。

積極的に買い上がる材料もないがさすがに買われ過ぎということで売られた銘柄が目先的には売られ過ぎということなのだろう。ただ、まだまだ割高感が強い銘柄も多く、SQ後の動きが気になる。

本日の反発過程で空売りが積み上がっていればさらに戻すのだろうが、空売りが増えない状況であれば、再度売り直されることになるのだろう。業績回復を織り込み過ぎている銘柄も多く、買われ過ぎの修正や期末の持高調整の売りが続くと思う。

そうは言っても、本日の動きにみられたように、いったんは持高調整の売りがSQで終わるという想定もしておかなければならないだろう。SQが終わっても売りが止まらないようであれば、さらに19日くらいまで売りが出ると想定し、それでも売りが止まらないとなると、26日くらいまで続くというような考えで良いと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。