日経平均   29,914.33 円 ▼ 6.76 円
≪東証一部≫
売買高    12億5,284万株
売買代金  2兆5794億2200万円
値上り銘柄数 1,409 銘柄
値下り銘柄数 683 銘柄>
騰落レシオ(25日) 117.60 %
為替 1ドル=109.17 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

手仕舞い売りに押されて軟調

米国株はまちまちだったが、ここまで大きく買われていたこともあり、売り先行となった。特に材料もないことから寄り付きの売りが一巡となると買戻しなどもあって堅調となったが、日経平均は3万円をつけることはなく上値の重い展開となった。上値の重さが嫌気されると手仕舞い売りに押されるといった状況で日経平均はプラスながらも値下がり銘柄が多く、TOPIXは小幅安となった。

昼の時間帯は先物の売りも見られ、後場に入ると売り先行となった。それでも寄り付きの売りが一巡となると前場同様に買戻しもあって戻り歩調となったが、さすがに上値も重く、上値の重さが気になると売り急ぐ動きから再度下値を試す展開となった、それでも下げ切らないとみると、最後は買戻しも入って下げ渋り、結局方向感が見えない展開だった。

小型銘柄は幕間つなぎ的に買われるものも見られ総じて堅調だった。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調となった。先物はまとまった売り買いで指数を動かす場面もあったが、断続的な動きにはならず、方向付けるような動きにはならなかった。

持高調整の売り買いで方向感に乏しい展開が続いている。前場は上値を試して上がりきらず、後場は下値を試して下がりきらずという感じで、上がれば買うということでもなく、上がれば手仕舞い売りに押され、下がれば買戻しが入るという状況だ。米FOMC(公開市場委員会)や日銀金融政策決定会合が終わるまでは方向が見えないということなのかもしれない。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
結局上ヒゲ線で小動きとなった。方向感に乏しいという状況でも上値の重さを嫌気する動きになるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

買われすぎ銘柄の修正安が続いている一方で空売りの買戻しも入るという状況で、売り買い交錯となっているが、買戻し一巡となったものから売られているという状況だ。さらに買戻し一巡感が強まると一気に調整となることもあるだろう。

上値の重さを確認するような展開で、逆に空売りが増えているという面もあり、下げ渋りとなっている。空売りも利益ができにくいとなると今度は手仕舞い売りが大きく指数を下押すことになるのだろう。

再投資の買いが入ると言われているがあまり期待しない方がいいのではないかと思う。再投資をするには現物と先物の入れ替えが必要だが、そうした動きが進んでいるとも思えず、配当取りの動きも出ておらずまだまだ波乱もありそうだ。

米FOMCの結果次第で大きく売られるということもありそうだが、いずれ金融緩和が終わることになるのだから、買われすぎ銘柄の修正が続くと考えていいだろう。業績回復を織り込み過ぎている分の修正はあると思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。