日経平均   29,792.05 円 ▼ 424.70 円
≪東証一部≫
売買高    21億0,187万株
売買代金  4兆4456億2300万円
値上り銘柄数 1,492 銘柄
値下り銘柄数 623 銘柄>
騰落レシオ(25日) 127.38 %
為替 1ドル=108.88 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

日銀の金融政策決定会合も材料にならず手仕舞い売りに押される

米国市場でハイテク銘柄などを中心に大きく売られるものが目立ったことから、本日の日本市場は売り先行となった。それでも日銀金融政策決定会合日銀金融政策決定会合の結果発表を控えての買戻しなどもあり、寄り付きの売りが一巡となった後は下げ渋り、日経平均は3万円を超える場面もあった。それでも買い急ぐ動きは見られず、手仕舞い売りに押されて冴えない展開となった。

昼の時間帯は特に手掛かりもなく日銀金融政策決定会合待ちということだったが、手仕舞い売りに押される場面もあった。後場に入ってからも冴えない展開が続いたが、日銀金融政策決定会合の結果が発表されるといったん買戻されたものの、その後は売り直され、寄り付きの水準を割り込むと一気に売られる場面もあった。大きく下押したところからは切り返したが、戻りは鈍く、最後まで手仕舞い売りに押されて大幅安となった。

小型銘柄も大きく売られるものが散見され、総じて冴えない展開だった。東証マザーズ指数は大幅安、日経ジャスダック平均は小幅安、二部株指数は堅調だった。先物はまとまった売りが散発的に見られ、指数を下押す場面もあった。現物から先物に乗り換える動きの中での買いもあったようだ。

買われすぎ銘柄の修正安が続いている。日銀のスタンスが金乳緩和強化というよりは出口に向かっているというニュアンスもあり、売り急ぐ場面も見られた。期末の再投資と囃して買い煽る向きもいるようだが、動く方につくということで大きな下落となった。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
25日移動平均線や基準線のサポートを確認する形となっている。ただ、上値の重さが確認されたことで、一気に75日移動平均線や雲の水準までの下落があるかもしれない。

☆ あれやこれやと一言 ☆

新聞等で報じられている通りの 日銀の政策変更だったが、改めて買われすぎ銘柄の修正安となった。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないことでの景気に対する懸念が払しょくされたわけでもなく、期待だけで先行して緩和が縮小するという意味もあるのだろう。

いわゆる金融相場の終わりの始まりということなのだと思う。ここから業績に見合った形で修正安が見られ、その後業績相場に移行するということなのだろう。業績見合いで割高感がない銀行株などがしっかりとして、日経平均に影響の大きな買われすぎ銘柄が売られているということでも相場の形が分かる。

買われすぎ銘柄の修正安があるので、株価バブルは崩壊するとみておいても良いと思う。業績に見合った銘柄の底堅さも見られると思うので、バブル崩壊と言っても、買われすぎ銘柄の下げがきついだけで、日経平均などは下げ渋ることになるのだろう。

と言っても目先的には期末要因で売り急ぐということもありそうで、米国株がさらに買われすぎ銘柄の修正安で崩れるようであれば、意外に大きな下落となるのだろうし、逆に米国株の買われすぎ銘柄の修正安が止まれば日経平均も再度30,000円を試すことになるのだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。