日経平均   28,995.92 円 ▼ 178.23 円
≪東証一部≫
売買高    13億7,129万株
売買代金  2兆8900億5000万円
値上り銘柄数 392 銘柄
値下り銘柄数 1,748 銘柄
騰落レシオ(25日) 117.54 %
為替 1ドル=108.75 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株高を受けて買い先行も、買われすぎ銘柄の修正安が続き冴えない展開

米国株が堅調、特にナスダック指数が大幅高となったことや前日までの大幅下落の反動から本日の日本市場は買い先行となった。買い気配から始まるものなども見られ、寄り付きの買いが一巡となった後も買戻しを急ぐ動きで一気に29,500円を意識する水準まで買われた。ただ、さすがに29,500円を超えないとなると手仕舞い売りに押され、手仕舞い売りに押されると買われすぎ銘柄の修正安が続いて上げ幅を縮小して前場の取引を終えた。

昼の時間帯にも特に買いが入るということでもなく、後場も上値の重い始まりとなり、上値の重さが嫌気されると前日の終値を下回って冴えない展開となった。それでも下げ渋りは見せていたが、戻らないとみると手仕舞いを急ぐ動きで売られるという展開で買われすぎ銘柄の修正安が止まらず、指数を下押す形で下げ幅を拡大、最後も売りが止まらず29,000円を割り込んでの安値引けとなった。

小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く総じて軟調だった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均は軟調だった。先物はまとまった売りが散発的に見られて指数を下押す要因となった。先物から方向感を出すということではなかったが、買い気に乏しい感じだった。

依然として買われすぎ銘柄が売られている。株価バブルが弾けたということには違いなのだが、ここからはさすがに底堅さがみられるのではないかと思う。ただ、空売りが積み上がらないとさらに売りたたくような動きも出てきそうで、まだまだ波乱もありそうだ。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
一目均衡表の雲のサポートを試す動きとなった。25日移動平均線や基準線を完全に割り込んだということでもあり、雲や75日移動平均線にサポートされるのかどうかが注目される。

☆ あれやこれやと一言 ☆

依然として買われすぎ銘柄の修正安が止まらない。金融政策の変化だけにこれまで、日銀の買いということで買われていたものは買えない銘柄ということになりそうだ。買わない次は売りということで日銀の売りまで警戒されることになるかもしれない。

この期に及んでまだ、「再投資の買い」というような評論家などが見られる。再投資の買いが毎年入るのであれば毎年3月は高いということになるし、9月も同様だろう。しかも再投資の資金が配当だとすれば、7月に入らないと資金が出てこないことになる。

あくまでも持高調整ということで、現物売り、先物買いの動きということだ。先週末から今週にかけての買われすぎ銘柄の修正安も安くなるから、売って、下がったところで先物を買うということなのだろう。ただ、引き続き空売りは厳禁だ。いったん上昇になると今度は大きく上昇することになる。

しかも上昇の際には「再投資」と騒ぎだすので、下落は続くと思うが個別銘柄の空売りではなく、プットオプションを買うことで対処すると良いと思う。損失を限定させて下落に備えておけば、月替わりから月初の買い期待で一転して上昇に転じても安心だ。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。