日経平均   28,729.88 円 △ 324.36 円
≪東証一部≫
売買高    12億4,341万株
売買代金  2兆7080億4800万円
値上り銘柄数 1,925 銘柄
値下り銘柄数 229 銘柄
騰落レシオ(25日) 117.65 %
為替 1ドル=108.95 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株安にも関わらず自律反発で大幅高

米国株が軟調、ナスダック指数は大幅安となったが、ここまで既に大きく売られていたことの反動から買い先行となり、寄り付きの買いが一巡となった後も買戻しなども交えて堅調な地合いが続いた。目先的に大きく売られていた指数に影響の大きな銘柄などが反発となり、月末期末の持高調整も買い先行となって指数を押し上げて大きな上昇となった。

昼の時間帯には手仕舞い売りに押されたが、後場に入っていったん下値を試す動きなったものの買戻しも交えて買いが入り、いったん買われ始めると下がれば買いというような展開で値持ちの良い相場となった。値持ちが良いと買戻しを急ぐ動きもあってさらに買われる場面もあったが、さすがに最後は手仕舞い売りに押されて上げ幅を若干縮小したものの大幅高となった。

小型銘柄も堅調なものも多かったが、主力銘柄が先物主導で買われたので、小型銘柄の買いは限られ、冴えないものも散見された。東証マザーズ指数は小幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調だった。先物は買い急ぐ動きなどもあって指数を押し上げる場面も多く見られた。持高調整の売り買いのなかで先物を買い上がる動きになったものと思われる。

買われすぎ銘柄の修正安が一服となった感じだ。まだ本格的に底入れとなったとも言い難いが、いったんはいいところまで売られたということだろう。下落への恐怖感よりも戻りに期待する動きが強いようで、自律反発がみられると待ってましたとばかりに買戻しが入るのだろう。ただ、目先の買戻し一巡となった後にさらに買われすぎまで買われることもなく、上値も重いと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
75日移動平均線や雲の下限にサポートされた形となった。今度は25日移動平均線や雲の上限=先行スパン1までの戻りが期待される。

☆ あれやこれやと一言 ☆

綺麗に75日移動平均線でサポートされた形となったが、ここからさらに戻るかどうかがまずは問題となりそうだ。米国株でも買われすぎた銘柄の修正安の後は再度買われすぎという水準まで戻すものも少なく、さらに買われすぎの修正が続くという状況であり、日本でも同様に上値の重さ、戻りの鈍さを嫌気する動きもありそうだ。

債券売り、株式買いの動きもあり、とりあえずは下げが一服となったが、ここから今度は先物買いが主導する形で再度買われすぎまで買われるということが期待されるのだろう。ただ、期待通りに行くかどうかはここで空売りが増えるかどうかにかかってくると思う。

指数に影響の大きな銘柄に空売りが増えればさらに戻りを試す動きなるのだろう。ただ、塩漬けとなりかけている銘柄も多いのだろうから、戻り売りも多く、空売りが増えるということでもないと思う。上値の重さが見られると一気に手仕舞い売りに押されることもありそうだ。

買戻しが主体と思われる自律反発があったことで先物買い現物売りの先物買いが先行する形となったものと思われる。手仕舞い売りに押される場面もまだまだ出てきそうで、再度下値を試すこともあると思う。まずは25日移動平均線までの戻りは期待されるがそれ以上戻すかどうかということだろう。

詳しくは無料メルマガをご覧ください。
https://youtu.be/CnOMjUJDs6U

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

本日の「朝一番!」動画
 → https://youtu.be/H2lPvo1wQ5I

朝のライブ配信 -今日の相場見通し-  (8:35開始です、この時間以外でも見られます。)
 → https://youtu.be/p1viGyTZ3j8

昼のライブ配信 -お昼の相場見通し-  (12:20開始です、この時間以外でも見られます。)
 → https://youtu.be/Lj7FTA59400

夕方のライブ配信 -明日の相場見通し-  (原則として16:00開始です、この時間以外でも見られます。)
 → https://youtu.be/gpMhdCJDqnk

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。