2021年3月29日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨が下落となり、ドルは全面高の様相となっている。下落上位よりNZドル(-2.47%)、豪ドル(-1.33%)、スイスフラン(-1.07%)、ユーロ(-0.93%)、円(-0.73%)と続いた。週の前半にトルコリラやNZドルが急落、クロス円が週の半ばにかけて値を崩した余波が残る。週末にかけてはこの動きが収束、クロス円が一転買い戻されたことから、米ドル/円が年初来高値の109.84円まで上昇。結果、ドル全面高の構図となっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

まず、今週は月末、四半期末、日本では期末をむかえる1年間でも珍しい週であり、普段は発生しない特殊な資金フローが発生する可能性があり、十分注意しておきたい。先週は、米ドル/円が年初来高値、ユーロ/米ドルが年初来安値を更新とドル買いの流れが加速している。基本的な考え方として、こうした●●来高値や安値は、この先再度更新される可能性は極めて高い。米金利の上昇が背景だが、米金利の低下余地が乏しいこともこの流れを後押しする。米ドル/円の110円台の回復に向け、押し目買いは継続だろう。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で109.00~110.80円、ユーロ/米ドルで1.1680~1.1880ドル、ユーロ/円で128.30~130.50円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。