本記事は、由まもる氏の著書『逆境起業~非エリートたちの“反撃"大作戦』(クロスメディア・パブリッシング)の中から一部を抜粋・編集しています。
なにはともあれ、“習慣”を変えてみる
人生一発逆転!と夢のようなことが起きればいいですが、そんなことは万にひとつです。甘い夢に期待せず、変えるべきは自分の“習慣”です。
一見、遠まわりかもしれませんが、コツコツ積み重ねていくことが大切。まるで学校の先生のような意見かもしれませんし、劇的なヒントを期待していた方にはごめんなさいですが、これが真実です。
逆転人生のためにリスタートするには、ちょっとした習慣から、自分を変えていくしかありません。
僕が知る成功した方も、とにかく、1年、がむしゃらに働けば人生は変わると、おっしゃっています。
僕もそう思います。
けれども、1年は大変かもしれない。なので、まずは、今日1日、そして1週間と、少しずつ自分を変えていきましょう。
習慣から変えることの効果に、こんな言葉があります。
野球が好きな人なら聞いたことがあるかもしれない、故・野村克也さんの名言です。
心が変われば行動が変わる。 行動が変われば習慣が変わる。 習慣が変われば人格が変わる。 人格が変われば運命が変わる。 運命が変われば人生が変わる。
というもの。
これ、原典はアメリカの心理学者・哲学者であるウィリアム・ジェームズさんが残した名言なんだそうです。野村さんはかなりの読書家として知られています。その経験から、この言葉を引用して、多くの選手を育てられたのかなと思います。
原典はさておき、この言葉こそが、“非エリート”が逆境を乗り越えるときのヒントになるはずです(野村さんも“非エリート”から、超一流になった方でした。だからこそ、この言葉には重みがあると思います)。
なかでも、僕が意識しているのは、ここにある“習慣”という一言。
人は、まさに行動や習慣から意識が変わるのではないかと思います。心も大切ですが、外的・身体的に変えるということでしょうか。
たとえば、
「毎日●時間は(最初は1分でもいいくらいです)勉強の時間に費やしてみる」 「毎日●時には必ず、起きる」
このへんから始めていきましょう。
あなたがなにかを変えたければ、これまでにない試みを1分、1日、3日、1週間、1ヵ月……と、続けてみてください。
これは脳科学分野からも言われていることなのですが、たとえば、これまで1時間も勉強に時間を費やしたことがなかった人が、いきなり1時間をノルマとすることになるとかなりの負荷がかかります。
なので、最初は、1分でも、10分でもいいから始めるのがコツです。
不思議なもので1分と決めて始めていたところ、つい、何十分も続けてしまうものなので、“まず始める”ことが大切です。たとえば、必ずベッドから起きて、椅子に座り、PCに向かうという習慣です。
少しずつ、ジワジワと自分を変えていく。
夢の実現は、こんな“超一歩”から始まると思います。
【コメント】
なにかを継続するためには、“やる気”が、足かせになるという説もあります。
「これをしないといけない!」ではなくて、歯磨きみたいな感じでできる“超一歩”習慣ができるといいかもしれません。
僕が知っている作家さんは、起きてから1時間はとにかく書く。そのとき見直しなんてせず、しばらくしてから推敲するといいます。
まずは「手を動かしてみる」というのが、大切です。
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