日経平均   29,730.79 円 △ 34.16 円
≪東証一部≫
売買高    10億8,380万株
売買代金  2兆5516億3600万円
値上り銘柄数 1,839 銘柄
値下り銘柄数 310 銘柄
騰落レシオ(25日) 128.30 %
為替 1ドル=109.81 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

一時大きく売られるも結局は小動き

米国株が冴えない展開となったが昨日の大幅下落の反動もあって買い先行となった。寄り付きの買いが一巡となった後も買戻しを急ぐ動きなどもあって上値を試す動きになった。ただ、特に買い材料がなく買戻し一巡となると今度は手仕舞い売りに押され、昨日と同じように先物主導で売り急ぐ動きになり、下値の節目とみられる29,500円を意識するところまで一気に売られた。それでも、昨日とは違い底堅さが見られ日経平均は小幅のマイナス、TOPIXは堅調となり前場の取引を終えた。

昼の時間帯は特に材料もなく、後場が始まると買戻しなどもあって再度上値を試す動きも見られた。29,800円水準で上値も重くなったが、売り急ぐ動きもなく、結局は堅調な引けとなった。値上がり銘柄数が多い割には上昇率が少なく、指数に影響の大きな銘柄が売られた。

小型銘柄も堅調ながらも上値の重い展開となった。東証マザーズ指数、二部株指数や日経ジャスダック平均と揃って堅調だった。先物はまとまった売り買いが見られて指数を動かす場面もあった。特に前場のまとまった売りが指数を下押す要因となったが、後場は逆に買戻しが散発的に入り、指数を支える形となった。

特に何に反応するということでもなく、動いた方につくという雰囲気だ。動きが出ないと全く動かずということで目先の先物の動向などに振り回されている。オプションSQ(特別清算指数)算出への思惑もあり、まだまだ波乱もあるだろう。買われすぎ銘柄の修正安は続くと思われる。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
25日移動平均線や基準線、雲を意識する水準では下げ渋り、買戻しも入ったようだ。ただ、まだまだ下値の節目として25日移動平均線や基準線を試す動きが続くと思う。

☆ あれやこれやと一言 ☆

特に材料がないなかで指数だけ右往左往する感じだ。それでもさすがに節目と見られる水準では下げ渋り、上値も重くなるという状況であり、当面29,500円~30,000円までの保ち合いが続くということかもしれない。オプションSQへの思惑で、この水準を抜ければ大きく動くのだろう。

米国株式市場には連動しないという感じになってきている。日本市場が先行しているようにも思われるが、ここからは米国の決算発表が先になることで、米国の決算発表などに振り回されることになりそうだ。

好調な決算が期待されるものは既に大きく買われており、改めて買い直されるということでもないだろう。意外に芳しくないというような決算になると大きく反応して売り急ぐということにもあなりそうだ。

積極的に買い上がるには買われすぎ銘柄が多いと思う。市場全体が買われすぎており、買われすぎの修正安からの反発も上値は限られるだろう。当面は上値の重い冴えない展開となるのではないかと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。