日経平均   29,126.23 円 △ 105.60 円
≪東証一部≫
売買高    9億7,477万株
売買代金  2兆0874億0100万円
値上り銘柄数 942 銘柄
値下り銘柄数 1,140 銘柄
騰落レシオ(25日) 86.61 %
為替 1ドル=107.72 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

買い先行で始まり一時軟調となるも買い戻しが入り指数は堅調

週末の米国株が堅調、ナスダック指数が大幅高となったこともあり、買い先行となった。ただ、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物の終値よりはかなり低い水準での始まりとなり、寄り付きの売り買いが一巡となると手仕舞い売りに押されて軟調となった。28,900円まで下げると買戻しも入り、今度は逆に上値を試す動きとなったが、29,100円を超えると手仕舞い売りに押されて堅調ながらも上値の重い展開となった。

昼の時間帯は若干買戻しなどがみられ、後場に入ると上値を試す動きも見られた。買戻しを急ぐ動きもあり、節目とみられる日経平均の29,200円を超える場面もあった。ただ、さすがに節目を抜けてさらに上昇するほどの材料もなく、戻り売りに押されて上値は重く、結局最後は手仕舞い売りも嵩んで堅調ながらも上値の重い展開だった。

小型銘柄も堅調ながらも上昇も限定的となるものが多く、東証マザーズ指数、二部株指数、日経ジャスダック平均は揃って堅調ながらも上値は重かった。先物はまとまった売り買いが散発的に見られて指数を動かす場面もあった。ただ、方向感が出るような断続的な動きにはならず、持高調整の売り買いで指数を動かしたのかもしれない。

買い気には乏しい展開となっている。戻り売りに押されるものも多く、上値の重い展開が続くのではないかと思う。積極的に買い上がる材料もなく、好決算を発表しても出尽くし感から売られるものも多く、決算発表に一喜一憂しながら上値の重さを嫌気する動きになるのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
引き続き雲の中で75日移動平均線に上値を押さえられている。ここで25日移動平均線を超えてこないと、調整が長引き、いったん下値を試すことになるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

決算発表が始まり、日銀の金融政策決定会合を控えているなかで売り買いの材料にも乏しく、緊急事態宣言も織り込み済みということで動きがなくなっている。買われたものが売られ、売られたものが買われるといった持高調整特有の動きとなっている。

ここから決算発表が出揃っても新たに買われすぎ水準まで買い上がるということでもないのだろうし、逆に好材料出尽くしから買われすぎ銘柄を中心に持高調整の売りに押されるということになりそうだ。当面は決算発表に一喜一憂しながら冴えない展開となるのだろう。

日銀の金融緩和に変化がみられることはないのだろうが、実際にETFの買いも減っており、もし万が一金融緩和の出口の話などに言及があれば大きく下げるものも出てきそうだ。それでなくても上がれば売りという展開が続きそうで、買い材料を探すことになるのだろう。

どれだけ決算銘柄に空売りが積み上がるかということになりそうだ。好調な決算が期待される銘柄ほど空売りが入り難く、決算発表で売られることが多くなるのだろう。塩漬けが増えるようであれば下げもきつくなるのだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。