日経平均   29,053.97 円 △ 62.08 円
≪東証一部≫
売買高    12億3,708万株
売買代金  2兆7025億3600万円
値上り銘柄数 629 銘柄
値下り銘柄数 1,484 銘柄
騰落レシオ(25日) 82.55 %
為替 1ドル=108.93 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

持高調整の売り買いで右往左往

米国株はまちまちだが売り先行となった。ただ、寄り付きの売りが一巡となると今度は手仕舞いの買戻しなどもあって堅調となった。買戻し一巡となった後でも値持ちは良くそのまま高値圏で前場の取引を終えた。

昼の時間帯は方向感は見られなかったが、後場に入ると買戻しもあって前場の高値を超えて上昇した。それでもさすがにゴールデンウィーク入りということで、手仕舞い売りやヘッジの先物売りなどもあって上げ幅を縮小、小幅高で取引を終えた。

小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものが多く総じて軟調だった。東証マザーズ指数、二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って軟調だった。先物はまとまった売り買いが散発的に見られて指数を動かす場面もあったが、ヘッジの売り買い、手仕舞いの売り買いが交錯する形となった。

特に買い材料があったということでもないのだが、ゴールデンウィーク入りということでの買戻しも多かったようだが、手仕舞売りも多かったということだろう。加えて動き出すと大きく動くということで結構振れ幅が大きかったようだ。ここからは月初の買い期待、連休明け高期待が膨らむのだろうが、結局は米国株次第ということなのだろう

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
雲の下限で何とか踏みとどまった形だ。ここから反発とならないと調整が長引きそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

本日も右往左往しながら結局は方向感が出なかった。ただ、目先的に売られたものが買われ、買われたものが売られていたことや、指数の影響の大きな銘柄が堅調だったところを見ると持高調整やヘッジの売り買いが中心となっていたようだ。

ここから月初の買いが期待されるが月初の買いも単発に終わることが多くなっており、今回も連休明けということで買いが多い可能性はあるが、買い一巡後は上値も重くなるだろう。

その前に買戻しが一巡となっていれば思ったほどの買いが入らず、買いが入らないことで売りが嵩むということもありそうだ。いずれにしても「セルインメイ」ということなので、5月は売り場探しとなるかもしれない。

今年はセルインメイはないという見方も出ているようだが、決算発表の状況などを見ると既に大きく買われているものが好決算を発表しても売られるということであり、今後も出尽くし感から売られるものも多いと思う。特に指数に影響の大きな銘柄が買われすぎているので指数は上値が重くなると思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。