2021年5月10日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
先週1週間の主要通貨の騰落は、対ドルではすべての通貨が上昇、上昇上位より豪ドル(+1.70%)、NZドル(+1.66%)、スイスフラン(+1.37%)、カナダドル(+1.31%)と続いた。円は、先週は上昇(+0.70%)しているが最下位だった。ちなみに、先々週は、円は下落最上位(-1.36%)、つまり2週連続で、円の弱さが目立っている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
先週7日(金)に発表された米国の雇用統計は、市場予想を下回り主要通貨に対しドル売りが進んだ。米金利は一旦低下したこともあり、これを好感して米国株は買い戻され、NYダウは史上最高値を更新して引け、5月に入り連日上昇している。「セル・イン・メイ」どころではなく、リスクセンチメントはむしろ改善しており、クロス円の堅調さを後押しする。今週は、米国では12日(水)に消費者物価指数、13日(木)には生産者物価指数の発表が予定されている。極端な上振れでもない限り、米国株を取り巻く環境に変化はないだろう。金融市場を取り巻く環境は極めて良好で、クロス円の堅調推移が続くとみている。カナダドル、豪ドル、NZドルなどが有望だろう。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で107.80~109.60円、豪ドル/円で84.50~86.00円、カナダドル/円で89.00~90.50円を予想している。
竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。