ドコモが従来の料金体系とはまったく別枠で新展開する料金プラン「ahamo(アハモ)」。その支払いに使うクレジットカードとしておすすめしたいのが「dカード」「dカード GOLD」だ。その組み合わせにどのようなメリットがあるのか?ここで解説しよう。

ahamoとは

ahamoとdカードの組み合わせがお得な理由
(画像=Koukichi Takahashi/stock.adobe.com)

ドコモは2021年3月26日から、月額料金2,970円(税込)の廉価な新料金プラン「ahamo(アハモ)」の提供を開始。従来のドコモのサービスとは別枠となるこのサービスの料金プランは1つのみとなっており、次のような特徴を持っている。

・月々20ギガのデータ容量(海外ローミング含む)
・1回5分以内の国内通話が無料
・高品質な4G/5Gネットワーク
・時間帯による速度制限なし

注意したいのは、ahamoの申し込みはオンライン経由のみの点。ドコモショップでオンライン申し込みのサポートを受けることも可能だが、それは有料となる。

ahamoをdカードで支払うとお得な3つの理由

ahamoの支払いはドコモのクレジットカード「dカード」「dカード GOLD」で行うのがおすすめだ。その理由として次の3点が挙げられる。

理由1,データ容量が増加

2021年9月提供開始予定の特典として、「dカード」で1ギガ/月、「dカード GOLD」で5ギガ/月のボーナスパケットが、ahamoで毎月利用可能なデータ量20ギガに加えて増量される。

理由2,「dカードGOLD」で10%ポイント還元

「dカードGOLD」にはドコモ利用料金の10%がポイント還元される特典があるが、ahamoの支払いにこのカードを登録すると、毎月300ポイントを上限としてahamo利用料金を含む全ての支払いが10%還元となる(税込100円の利用ごとに10ポイント)。

理由3,dカードケータイ補償も適用対象

ahamoに契約した携帯端末も「dカード」「dカード GOLD」の特典「dカードケータイ補償」の対象となる。

これは、偶然の事故で紛失・盗難・修理不能となった携帯端末について、新たに同一機種・同一カラーの端末をカード払いで購入する場合に購入費用の一部を補償するもの。「dカード」では最大1万円、「dカード GOLD」では最大10万円の補償となる。補償期間は「dカード」で元の端末の購入後1年、「dカード GOLD」で3年だ。

ahamo契約の場合は、2021年6月にオープン予定の「ahamoサイト」あるいは「ドコモオンラインショップ」での購入に補償が適用される。

以上の3つの理由から、ahamoの利用料金の支払いには他のクレジットカードよりも年会費無料の「dカード」が確実にお得なのは明白だ。

「dカード GOLD」は1万1,000円(税込)の年会費がかかるため、ケースバイケースとなるが、ドコモ光などのドコモ料金の支払いがあったり、ドコモ系のオンラインショップの利用があったりするなら総合的なメリットは大きい。

dカードとdカード GOLDのスペック詳細

ここで、「dカード」と「dカード GOLD」の基本スペックを比較しておこう。

dカード dカード GOLD
年会費(税込) 無料 1万1,000円
家族会員年会費(税込) 無料 1枚目無料
2枚目以降1,100円(1枚)
国際ブランド VISA
MasterCard
ポイントサービス dポイント
通常ポイント還元率 1%
ポイント交換対象 d払い
App Store & iTunesギフトカード
JALマイルなど
空港ラウンジサービス 国内32空港+
ハワイ・ホノルル
海外レンタカー割引優待
dカード GOLDデスク
dカードケータイ補償 購入後1年間・最大1万円 購入後3年間・最大10万円
お買い物あんしん保険 年間100万円限度 年間300万円限度
旅行傷害保険 - (※1) 海外最高1億円
(自動付帯・家族特約あり)
国内最高5,000万円
(利用付帯)
航空便遅延費用特約 - (※2) 海外最高3万円(自動付帯)
国内最高2万円(利用付帯)
追加カード 家族カード ETCカード
電子マネー 【カード搭載機能】
iD
【Apple Pay・おサイフケータイ経由】
iD
(※1)29歳以下の会員には海外最高2,000万円(利用付帯・家族特約なし)、国内最高1,000万円(利用付帯)の旅行傷害保険が付帯
(※2)29歳以下の会員には国内最高2万円(利用付帯)の航空便遅延費用特約が適用
(※dカードのホームページを元に筆者作成)

この表を見ると、「dカード」と「dカード GOLD」の比較では、後者が付帯保険の内容がより充実していることが分かる。カード選びではそこがポイントとなるが、「dカード」でも29歳以下の会員には旅行傷害保険などが適用されるので、20代の人はまず「dカード」を作り、そこから「dカード GOLD」へステップアップする形でもよさそうだ。

なお、「dカードGOLD」には「dカード GOLD年間ご利用額特典」があり、前年の利用額合計が100万円(税込)以上なら1万1,000円相当、200万円(税込)以上なら2万2,000円相当のドコモ関連サービスで使えるクーポン券が進呈される。うまく利用できれば年会費以上のお得となるので、これもカード選びの参考にしたい。

ahamoの支払いは同じドコモの「dカード」で!

すぐにahamoを始めたいなら手持ちのクレジットカードを登録するのも一つの方法だが、どうせならよりお得な「dカード」「dカードGOLD」を利用したい。いずれもポイント還元率1%の「高還元率カード」なので、ahamoの支払い以外でもメリットの大きいカードといえる。

「dカード」なら年会費無料なので、新たなカードを作ることにためらいがあるなら、まずはそれを選んでみるといいだろう。

執筆・モリソウイチロウ(ライター)
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカード分野では専門サイトでの執筆経験もあり。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。

MONEY TIMES

【関連記事】
人気ゴールドカードの比較ランキングTOP10!
ゴールドカードを持つメリット・デメリットは?
旅好きがチェックしたい「SPGアメックスカード」の特徴
ANAゴールドカード5種を比較年会費無料のゴールドカード5選 各クレジットカードのメリットを比較