日経平均   28,549.01 円 ▼ 93.18 円
≪東証一部≫
売買高    24億0,432万株
売買代金  5兆5995億6300万円
値上り銘柄数 474 銘柄
値下り銘柄数 1,647 銘柄
騰落レシオ(25日) 81.09 %
為替 1ドル=109.13 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株は堅調だが戻り売りに押されて冴えない展開

米国株は堅調だったが、指数も5連騰となっていることや節目とみられる28,500円を超えたことで手仕舞い売りに押され売り先行となった。MSCI(モルガンスタンレーキャピタル・インデックス)の入れ替えに伴う売りなどへの警戒もあり、寄り付きの売りが一巡となっても買い急ぐ動きは見られず上値の重さを嫌気して売りが続き下値を試す展開が続いた。

昼の時間帯には若干戻りを試す動きも見られ後場に入ってからも堅調な地合いとなり、28,500円台回復となったのだが、御多分にもれず後場は動きがほとんどなく、買い気の乏しい中で手仕舞い売りに押される展開となった。引けを意識するような時間帯になると引けでのMSCI絡みでの売りが嵩むとの懸念もあったが、買戻しなどもあって逆に下げ幅を縮小、後場の高値での引けとなった。

小型銘柄はまちまちで全体としては方向感が見られなかった。東証マザーズ指数は軟調、二部株指数や日経ジャスダック平均は小幅高だった。先物はまとまった売り買いは少なく、指数を大きく動かす場面も限られた。方向感を持っての売り買いということでもないようで指数への影響も見られなかった。

相変わらず買い気に乏しいという雰囲気だ。買い気に乏しい中でここまで指数は上昇してきたが、さすがに戻り一服となり、いったん一服感が出ると売り急ぐ動きも出ているということだろう。ここからは再度上値の重さが嫌気されて「月初の買い」が入るまでは下値を試すことになるのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
依然として25日移動平均線や基準線に上値を押さえられている。戻り一服となったことで今度は下値を試すことになりそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

結局は28,500円水準が節目としてここを超えると買えないというようなことなのだろう。今週の上昇も特に何がどうしたということでもなく、指数をけん引するような銘柄も見られず、売られないから指数が高いというような感じで改めて「売っておかなければ」というような雰囲気になりそうだ。

MSCI(モルガンスタンレーキャピタル・インデックス)の影響などが懸念されたがあくまでも話題に過ぎず、結局は買われすぎ銘柄の修正安が続いている。買われすぎ銘柄の修正安が終わるにはまだ時間がかかりそうだ。

来週は月初の買いも期待されるが、月初の買いが終われば次は米国の景況感や雇用統計、そして世界的な金融緩和の終了などが取り沙汰されてくるのではないかと思う。日銀のETF(上場投資信託)買いも見られなくなったということもあり、金融緩和の終了への懸念はまだまだ根強いと思う。

金融緩和が終了しても業績の上昇が続くということであればいいのだが、東京五輪の問題なども出てきそうなのでここからはまだまだ波乱含みということだろう。指数は上がれば売られ、下がれば買われるということでの保ち合いが続くと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。