オークションハウス「サザビーズ」で、カニエ・ウェストの「ナイキ エア イージー 1」が180万ドル(約1億9,000万円)で落札されました。この落札額は、スニーカーとしては過去最高となっています。
今回の記事では、カニエ・ウェスト、およびオークションで落札されたスニーカーの概要をご説明します。
カニエ・ウェストとは?
カニエ・ウェストとは、アメリカで活躍しているミュージシャン・音楽プロデューサーです。1977年6月8日にアメリカ・ジョージア州アトランタで生まれたカニエ氏は、1990年代中盤から音楽プロデューサーとしての活動を開始しました。
デビュー当初は、ヒット作に恵まれないプロデューサー人生を歩んでいました。しかし2001年に、ジャクソン5のデビューアルバムをアレンジした楽曲『Izzo (H.O.V.A.)』をプロデュースし、全米8位のヒットを記録したことで、一躍人気音楽プロデューサーとなりました。
また、自身もラッパーとして精力的に活動し、2005年の米タイム誌では「今日最も影響力の強い100人」の1人としてリストアップされました。
2015年までに、「グラミー賞」に57回ノミネートされ、そのうち21回も受賞するなど、今ではアメリカを代表するミュージシャンとなっています。
加えて同氏は、ファッションデザイナーとしても素晴らしい実績を誇っています。ルイ・ヴィトンやナイキ、アディダスなど、そうそうたるブランドとコラボして商品を発売し、即完売するほどの人気を集めました。
今回落札されたスニーカー“ナイキ エア イージー 1”プロトタイプとは
今回のオークションで落札された「ナイキ エア イージー 1プロトタイプ」は、カニエ・ウェストが2008年のグラミー賞で着用した「Nike Air Yeezy 1」のサンプル品でした。Nike Air Yeezy 1は、カニエ・ウェストと自身が手掛けるブランド・イージーのフットウエアデザイナーであるスティーブン・スミスが共同で開発したものです。
こちらのスニーカーが初登場したのは、2008年のグラミー賞授賞式です。スニーカー愛好家のコミュニティでは、授賞式のステージで登場した謎のスニーカーを特定しようとする動きが生まれ、話題となりました。
カニエ氏とスミス氏が開発したナイキ エー イージー1と後続シリーズの「エア イージー2」は、今なおスニーカー収集家たちの間で多くの渇望を集めている品です。そんな「エア イージー」ブランドの始まりとなった1品であったこともありスニーカーとしては驚愕の高い値段が付いたと言えるでしょう。
これまで、オークションで取引されたスニーカーの最高額は、2020年5月に56万ドル(およそ6,000万円)で落札されたマイケル・ジョーダン着用の「ジョーダン 1(JORDAN 1)」でした。スニーカー投資を専門とするレアーズが、ジョーダン1より約1億3,000万円も高い値段で落札したことからも、ナイキ エア イージー 1プロトタイプが持つ希少性や資産価値の高さが見て取れます。
カニエがナイキとコラボした幻のNike Air Yeezy 、発売当時のエピソード
最後に、カニエがナイキとのコラボで手がけた「Nike Air Yeezy」が発売された当時のエピソードを振り返ってみましょう。
Nike Air Yeezy1は、2009年4月に発売されました。4月に続いて、5月、6月と、全3色が毎月1色ずつ展開されたことも有名です。アメリカ本国では熱狂的なファンが販売している店舗に押し寄せ、購入するのに数日並んだ人もいたと言われています。
後続シリーズであるNike Air Yeezy2は、2014年2月10日に世界同時にゲリラリリースされました。日本でも熱狂的なファンが買い寄せ、わずか30分で完売したとのことです。
ブランドスニーカーは投資対象となり得る
カニエが履いたことや、 Nike Air Yeezyのプロトタイプという点が評価され、 “ナイキ エア イージー 1”プロトタイプは1億9,000万円という金額で取引されました。また、発売時点でおよそ3万円だったNike Air Yeezyは、今では100万円〜200万円で販売されるほどのプレミアが付いています。
以上のことからブランド物のスニーカーは、後々資産価値が高くなる投資対象として見ることができると言えます。この記事を読んだ方も、ブランドスニーカーへの投資を検討してみてはいかがでしょうか。
(提供:JPRIME)
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