13日、ビットコインの開発コミュニティが提供するソフトウェア・ビットコインコアの最新バージョンである「Bitcoin Core22.0」がリリースされた。

Bitcoin Magazineによると、Bitcoin Core22.0は約8ヶ月の間に100人を超える開発者が関わったという。またBitcoin Core22.0は、今年11月に予定されているビットコインの大型アップデート「Taproot」を見据えた最初のソフトウェアバージョンとなる。

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(画像=Shutterstock)

Taprootについては、今年6月に90%以上のマイナーが支持し、実装に向け準備が整った。2017年に行われた「Segwit」に次ぐ大型アップデートということもあり、非常に注目を集めている。

Taprootでは、新たに採用されるシュノア署名が重要視されている。

シュノア署名とはデジタル署名方式の一種で、ビットコインの既存署名方式である楕円曲線DSA(ECDSA)の不足点を補うことが期待されている。

従来の署名方式では、送金者と受信者の取引を1つのトランザクションごとに署名する必要があった。しかしシュノア署名ではトランザクションごとではなく、複数の取引をまとめて署名するため、ブロックのデータ容量の削減やスケーラビリティの向上、そして取引の匿名性を高めることが可能になる。

またTaprootではMAST(マークル化抽象構文木)の導入も予定されている。

MASTとは条件分岐のあるトランザクションデータを効率的に処理することを目的としている。取引に必要な条件のみを書き込み、取引が実行されなかった不必要な条件についてはハッシュ値のまま記録するため、ブロックサイズを小さくするだけでなく、プライバシー保護にもつながる。

このMASTを導入することで、ビットコインのスマートコントラクト性能が向上すると期待されている。

今回の最新ソフトウェアでは、複数の改善点も見受けられた。匿名通信規格である「Tor」および分散型のP2P匿名通信規格である「I2P」での接続をサポートすることに加え、Segwit以降では最大16個のマルチシグ出力が可能であったが、これを20個まで拡張したことなどが挙げられる。(提供:月刊暗号資産