日経平均   30,500.05 円 △ 176.71 円
≪東証一部≫
売買高    15億9,933万株
売買代金  4兆3205億1400万円
値上り銘柄数 1,424 銘柄
値下り銘柄数 645 銘柄
騰落レシオ(25日) 138.40 %
為替 1ドル=109.88 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

連休前の買戻しで堅調、昨日の下げ分を取り返す

米国株はまちまちだったが、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が堅調だったことから買い先行となった。それでも寄り付きの買いが一巡となると手仕舞い売りもあって上げ幅縮小となり、その手仕舞い売りも一巡となると今度は買戻しから再度上昇基調となり、節目とみられる30,500円を超え、昨日の下げ分を取り戻す展開となった。それでも30,500円を付けると上値も重くなった。

昼の時間帯は連休明け高アノマリー期待もあってか先物の買いが見られ、後場に入ると30,500円台での動きが中心となった。特に材料はなかったが、先物・オプション取引の夜間取引が中止となることから手仕舞いの売り買いを急ぐ動きとなり、指数は方向感に乏しいながらも堅調な展開が続いた。最後は買戻しを急ぐ動きもあったが、結局は手仕舞い売りが優勢となり、上げ幅縮小しての引けとなった。

小型銘柄も前日の反動から堅調となるものが多く見られた。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調だった。先物は持高調整と見られる売り買いが中心となっていたようで、指数を大きく動かす場面も少なく、方向感に乏しい展開だった。

相変わらず堅調と言えば堅調だが、指数先行という感じで、日経平均に影響の大きな銘柄の目先的な需給だけで動いているという感じだ。特に買い上がるような材料もなく、3連休前という割には売り急ぐ動きもなく、改めて30,500円の上値の重さが確認された形だが、売り急ぐこともなかった。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
孕み足となった。方向感に乏しいということで上値の重さが気になるのだと思う。当面は保ち合いということかもしれない。

☆ あれやこれやと一言 ☆

これだけ目先的な過熱感が強い相場で3連休を控えた週末ということなのだが、特に売り急ぐというような動きは見られなかった。それだけ、買戻しが入っていたということだと思うが、空売りが積み上がっていることで指数がここまで押し上げられたということだとう。

買戻しが主体ということだから、3連休を控えた週末で手仕舞い売りが嵩んでも下げないということだろう。ここで改めて買い持高を大きく増やすということも考え難く、それだけ空売りが多い相場ということなのだと思う。ここまでの上昇も買戻しが主体で指数が押し上げられたということであり、買われすぎ銘柄の修正が始まれば大きく下げることもあるのかもしれない。

昔は空売りというと玄人筋の行うものだったのだが、今は普通に空売りも行われているということだろう。素人でも下がると思えば売り、上がると思えば買うということで逆に空売りの買戻しで押し上げられているものが多いということだろう。

慌てた買いが多いということを見ても上がるから買う、買うから上がる、そして上がると空売りが増えて下がらないと買戻しが入って上がるということの繰り返しということだろう。ゲーム感覚での売り買いなだけに逆に最後は買われすぎというところまで買われて、空売りがなくなり、買戻しが入らないので大きく下がるということなのだと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。