日経平均   29,025.46 円 ▼ 43.17 円
≪東証一部≫
売買高    10億8,498万株
売買代金  2兆5295億6200万円
値上り銘柄数 1,124 銘柄
値下り銘柄数 985 銘柄
騰落レシオ(25日) 91.92 %
為替 1ドル=114.32 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

週末の米国株高も買い手掛かりに乏しく冴えない展開

週末の米国株が堅調だったことから買い先行となった。ただ、寄り付きの買いが一巡となった後は手仕舞い売りもあって軟調となり、29,000円を割り込む水準まで売られた。29,000円を割り込むと買戻しも入るということで今度は寄り付きの高値を抜けて上値を試す動きもあったが、すぐに手仕舞い売りに押され、その後は方向感に乏しい展開となった。中国の経済指標などにも反応は鈍く、手掛かり難で買えないものの売り急ぐ動きは見られなかった。

昼の時間帯も特に動きは見られず、後場に入ってからはさらに膠着状態となった。29,000円を割り込むと買われ抜けると売られるという感じで、冴えない展開が続いた。結局最後まで方向感は見られず、閑散小動きという展開のなかで何とか29,000円台を保っての引けとなった。

小型銘柄もまちまちで方向感は見られなかった。東証マザーズ指数は軟調、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調だった。先物もまとまった売り買いはほとんど見られず、指数を動かす場面も、方向付けることもなかった。29,000円を挟んで動きが取れない状況だった。

スタグフレーション懸念は一服となったものの、インフレであることには違いなく、中国の経済指標なども冴えないことから、ここからはスタグフレーション懸念が出ては売られ、消えては買われということになりそうだ。要は決算動向次第ということで、指数は右往左往させられることになりそうだ。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
基準線に上値を押さえられた形となっている。上値は重いと思われ、いったんは雲のサポートを確認するような動きになるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

まさに「月曜日!」というような展開になった。中国の経済指標なども発表されたのだが、特に反応することはなく、というか反応できず、決算発表待ちということに見える。ただ、決算発表の本格派もう少し先であり、足元の商品相場の上昇や新型コロナウイルスの影響を読み切れないという感じだ。

米国の金利上昇はほぼ確実視されているものの、その影響への判断がつかないという感じだ。債券売りの株式買いになるのか、債券も株も売られるのか、そのあたりの資金の流れが読み切れないということなのだろう。ただ、金利上昇は否めず、その影響で一喜一憂することになりそうだ。

ただ、結局は個々の銘柄の決算次第ということなのだから、指数に影響の大きな銘柄群がどのような動きになるのかということが注目される。買われているものが好決算を発表して出尽くしで売られるのか、それとも好調な決算ということでさらに買われるのかなどが注目される。

米国でも決算の発表が本格化するが、日本では米国の動向に反応しきれないのではないかと思う。米国の動きと、日本の動きが違った動きになることも多くあくまでも個々の企業業績に反応するということなのではないかと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。