日経平均   28,600.41 円 ▼ 204.44 円
≪東証一部≫
売買高    10億4,576万株
売買代金  2兆2792億8500万円
値上り銘柄数 933 銘柄
値下り銘柄数 1,122 銘柄
騰落レシオ(25日) 77.23 %
為替 1ドル=113.59 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

決算発表や日銀の金融政策決定会合前の手仕舞い売りに押されて冴えない展開

週末の米国株はまちまちだったが、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が売られていたこともあり、売り先行となった。特に手掛かりとなるような材料もなかったが決算発表が本格化することや日銀の金融政策決定会合を控えていることもあり、買い気に乏しい中で指数に影響の大きな銘柄を中心に手仕舞い売りに押されて大きく指数を下押す展開となった。

昼の時間帯には買戻しも見られ、後場に入ると戻りかける動きもあったのだが、買い気に乏しい状況は続き、下げ幅縮小となったものの大きく戻すこともなかった。中国の問題や新型コロナウイルスの感染拡大への懸念は一服となったものの、政治への懸念などもあり、買えないという感じだ。ただ、指数に影響の大きな銘柄が手仕舞い売りに押されているだけで特に売り急ぐということでもなく、全体には底堅さも見られた。

小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが目立った。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均は軟調だった。先物はまとまった売り買いは散発的に見られたものの大きく指数を動かすことも、相場全体を方向付けるようなこともなかった。

買い気に乏しい中で指数に影響の大きな銘柄が目先的な買戻し一巡から売り直されたという感じだ。諸々材料を探すような向きも多いのだが、材料で動いているというよりは目先の需給で右往左往しているだけということなのだろう。決算動向に個別に対応することになるだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
再度75日移動平均線のサポートを確認するような形となった。底堅さは続きそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

再度下値の節目を試す動きとなったが、特に売り急ぐ材料もないということで、節目とみられる28,500円では買戻しも入った。ただ、積極的に買い上がるには買われすぎ銘柄が指数に影響が大きいこともあり、指数自体は上値は重いだろう。

やはり決算動向も気になるのだろう。積極的に買い上がるにはそれだけの材料もないし、日銀の金融政策決定会合もあるので、とりあえず手仕舞う動きということだろう。先週は買戻しを急ぐ動きもあったが、週明けは取り合えず手仕舞い売りが郵政だったということだ。

それでもさらに下値を売りたたくような材料があるわけでもなく、決算動向次第では買える銘柄も多いという感じだ。ということは好決算が期待されながらも売られている銘柄などは決算発表をきっかけに買われる可能性もあり、先回り買いをしてみるのも良いだろう。

逆に買われすぎ銘柄でも空売りが積み上がっているような銘柄は買われすぎの修正から買戻しを急ぐ動きとなって逆に高くなるということもあり、目先の需給には注意しておく必要はあるだろう。いずれにしても決算発表が出揃ってくれば方向が見えて来るだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。