日経平均 27,821.76 円 ▼ 462.16 円
≪東証一部≫
売買高 25億4,576万株
売買代金 5兆4893億7600万円
値上り銘柄数 573 銘柄
値下り銘柄数 1,533 銘柄
騰落レシオ(25日) 71.53 %
為替 1ドル=113.14 円
☆ 市況概況 ☆
買い先行もワクチン問題や月末の売りに押されて大幅下落
昨日までの大幅安の反動や米国株高を受けて買い先行となった。大きく買われて始まったあとは上値も重く、月末の売りなどへの警戒から堅調ながらも指数は小動きとなった。上値の重さを嫌気して月末の売りへの警戒から手仕舞い売りに押され、節目とみられる28,500円を割り込んで前場の取引を終えた。
昼の時間帯は昨日同様に売りに押され、後場は一段と上げ幅を縮小して始まった。その後は比較的値持ちは良いが買い気に乏しく上値が重いという状況で、14時から月末の売りに押されると、新型コロナウイルスの変異株に対してワクチンが効かないとの報道も見られて売り急ぐ展開になり、売りが売りを呼ぶ展開で大きな下げとなり、安値圏での引けとなった。
小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く総じて軟調だった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均も軟調だった。先物はまとまった売りが散発的に見られて指数を抑える状況で、14時過ぎからは売りが売りを呼ぶようにまとまった売りが断続的に見られて指数を大きく下押す展開となった。
朝方の雰囲気と引けの雰囲気ががらりと変わり大きな下落となった。月末の売りはある程度と予測できたが、想定以上に売りが売りを呼ぶような展開となった。それだけ疑心暗鬼ということだが、それほど大きく売られる材料という感じでもなく、明日以降月初の買いでの反発が期待される。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
戻りを試しながらも上値は重く、一気に28,000円割れとなった。ここまで大きく売られる材料があるということでもないので、月初の買いでの反発が期待される。
☆ あれやこれやと一言 ☆
戻りかけては売られるという状況で「良いようにやられている」という感じだ。単純に月末の売りに押されたということでもあるのだろうが、下値の節目と見られる27,500円までの下落もありそうな雰囲気になってきている。新型コロナウイルスの変異株が取り沙汰されているが、疑心暗鬼の売りという感じで、月初の買いでの反発を期待しても良いと思う。
米国の指数先物や香港株が売られていることを材料にする向きもあったが、昨日米国の指数先物や香港株がしっかりとしていても日本株だけが売られており、その売りの理由は何となく説得力に欠けると思う。単純に月末の売りが大きな要因と思われる。
それにしても売り急ぐ動きになると一斉に売られるという感じだ。特に買い向かうとか、押し目と思って買われるというよりは買っては投げ、という感じだ。腰を据えてみると買える銘柄でも出てきており、引き続き反発期待の買い場探しということで良いのだろう。
先物では先週末に27,500円まで下落しており、今度は現物の指数で下値を試すことになった。ただ、月末の特殊要因も絡んでいると思うので、特に何も変わりない状況でもあり、ここからの反発も期待される。変異株の影響がまだ見えないなかで売り急いでいるので、落ち着けば底入れ反発となるのだろう。
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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!
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